Synologyが発表したミッションクリティカル向けNVMeストレージPAS7700の特徴とは

Synologyが発表したPAS7700の全貌

台湾、台北からのニュースです。Synologyは、企業のミッションクリティカルなワークロードに最適化された新たなストレージソリューション、PAS7700を発表しました。この製品は、企業のデータ管理における課題を解決するために設計されており、高い性能と可用性を提供します。

PAS7700の主な特徴

PAS7700は、アクティブ-アクティブのデュアルコントローラーアーキテクチャを採用し、様々なワークロードに対して中断のないオペレーションを実現します。これは、ストレージ、メモリ、システム全体において中断が発生しないことを保証し、業務をスムーズに進行させるための重要な要素です。

また、48のNVMe SSDベイを持つ4Uシャーシ内に2つのコントローラーを統合しており、最大容量は1.65PBまで増設可能です。これにより、企業はデータ量の増加に迅速に対応できる柔軟性を得ることができます。

卓越した性能

特に注目すべきは、PAS7700がエンドツーエンドのNVMe設計を活用し、ミリ秒単位の低レイテンシーを実現している点です。最大で200万IOPS（Input/Output Operations Per Second）と30GB/sのシーケンシャルスループットを達成しており、要求の厳しい環境でもその能力を発揮します。

さらに、Synology DriveやSynology Officeなどの同社のアプリケーションと連携が可能であり、既存の製品スタックにおける最大同時ユーザー数を3倍に引き上げることができるため、業務の効率化が図れます。

コスト効率の向上

PAS7700は、その性能を維持しつつ、コスト効率にも配慮されています。企業は主流なストレージのコストでプライマリレベルの性能と信頼性を享受することが可能です。さらに、インラインとオフラインの重複排除機能が実装されており、データ管理の効率を最大化しつつ、パフォーマンスも損なうことがありません。

セキュリティ機能の充実

PAS7700には、セキュリティ基盤として不変スナップショット、レプリケーション、オフサイトへのティアリングとバックアップ機能が備わっており、データの完全性を保護するための「3-2-1-1」保護機能を送料無料に内蔵しています。これにより、企業は重要なデータを安全に守ることが可能です。

発売時期と今後の展望

この新しいストレージソリューション、PAS7700は2025年後半にリリースされる予定であり、発売後はSynologyの公式ウェブサイトにて詳細が発表される予定です。

Synologyは、25年以上にわたるエンジニアリング経験を活かし、データ管理とストレージの分野で革新を続けています。合併されたソフトウェアとハードウェアの知見を基に、PAS7700はエンタープライズストレージ市場に新たな風を吹き込むことが期待されています。