2024年11月23日、NPO法人Brush ASIAがカンボジアで新たなプロジェクトを発足します。この取り組みは、日本の歯科医師たちが中心となり、カンボジア政府と連携して行われるもので、現地の子どもたちの虫歯を減らし、さらなる健康促進を目指します。
カンボジアの現状
カンボジアはアジアの中でも虫歯の発生率が高く、特に子どもたちの歯の健康が深刻な問題となっています。カンボジア政府の2023年の報告によると、6歳児の平均的な虫歯の本数は驚くべきことに9本に達します。これは日本の平均1.81本と大きな違いがあり、多くの子どもたちが虫歯に悩まされている状況です。
虫歯の問題は、貧困層の多さや、安価な清涼飲料水とお菓子の普及、知識の欠如といった社会的背景によって助長されています。連日、虫歯による痛みや食タ難に直面する子どもたちがいる一方、治療を受けた子どもは5%未満とのこと。これらの問題を解決するためには、まずは教育と医療のアクセスを改善する必要があります。
NPO法人Brush ASIAの活動
NPO法人Brush ASIAは、このような問題に対抗するために立ち上がった団体です。活動に取り組むメンバーは、日本の歯科医師11名から構成されています。彼らは、カンボジア政府保健省と協力しながら、特に地方郊外の農村地域に焦点を当てています。最近の視察では、プレアヴィヒア州の状況が確認され、アクセスが悪く、歯科医師の数も限られていることがわかりました。
地方希少資源の現実
地方の多くの歯科医院では、正規の歯科医師がいない中、無資格者の技術士が治療を行っている状況が続いています。これは不適切な治療を生む要因の一つであり、更なる健康被害をもたらす可能性があります。また、農村地域では水道が整備されていないこともあり、衛生的な生活環境が整っていないのが現状です。
虫歯の予防に向けて、まずは教育と正しい知識の普及が不可欠です。Bruch ASIAは地方の学校を訪れたり、地域の健康センターと連携するなどして、口腔衛生の重要性を伝える活動を始める計画です。
代表の想い
NPO法人Brush ASIAの代表を務めるのは、長谷川正和医師です。彼は10年以上にわたりアジア各国でフィールドスタディを行い、現地の医療従事者と共に知識を深めてきました。長谷川医師は、高い医療水準が求められる地域での持続的な活動が、単発では効果が薄いことを身をもって体験しています。
支援の必要性を痛感しながらも、日本の皆さまにこの活動の意義を伝えることは素晴らしい未来を子どもたちに届ける一歩だと感じています。カンボジアは親日的な国であり、日本の支援が過去の大きな貢献に繋がった歴史があります。今後も共に支えていくことが重要です。
支援の呼びかけ
そのため、Brush ASIAでは広く支援を募集中です。職種を問わず、歯科従事者や写真家、また日本国内での手伝いができる方など、様々な人材を必要としています。また、物資や資金の協賛を通じて、皆様のサポートを受けたい考えです。カンボジアの未来をともに変えていきましょう。
活動概要
このプロジェクトを応援し、カンボジアの子どもたちに笑顔を取り戻す未来を共に築いていきましょう。