地域ビジネスを支える取り組み
2024年12月、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)とServiceNow Japan合同会社(以下、ServiceNow社)は、広島を拠点にした「IBM地域ServiceNow人財育成プログラム」を開始することを発表しました。この新しいプログラムの目的は、地域ビジネスの活性化を図るとともに、ローコード開発技術を持つ人材を育成することです。
プログラムの目的と背景
現在のビジネス環境では、デジタルトランスフォーメーション(DX)が求められていますが、特に地方の企業や行政ではその推進に必要なスキルを持つ人材が不足しています。IBM地域DXセンターでは、こうしたニーズに応えるために、地域の学生や社会人に向けて、実践的な知識と技術を提供することを目指しています。これにより、地域の企業がDXを進めやすくなり、経済の活性化にもつながると期待されています。
プログラムの内容
「IBM地域ServiceNow人財育成プログラム」は、具体的に以下の3つの内容で構成されます。
1.
ServiceNow学習プラットフォーム「Now Learning」 での「ServiceNow Application Developer Skills」講座(無料)
- 受講者は最新のローコード開発技術を学びながら、実際のアプリケーション開発に携わるスキルを身につけます。
2.
最新動向の紹介
- ServiceNow社が提供する生成AIを含む新機能やトレンドについて、参加者に情報共有されます。これによって、受講者は業界の最新技術を理解し、活用することができます。
3.
実践的な事例紹介セッション
- 日本IBMの講師が、ローコード開発の活用方法や成功事例をオンラインと対面で共有します。これにより、受講者は具体的な活用シナリオを学ぶことができます。さらに、講座中に出た疑問点を解消するためのオンライン相談セッションも設けられ、受講者は専門家からのサポートを得ることができます。
このプログラムを受講することで、受講者は「ServiceNow Application Developer Core Skills認定」を取得するための基礎を確立し、ローコードでのアプリケーション開発技術を身につけることが期待されます。
地域経済への貢献
日本IBMとServiceNow社は、地域のニーズに応じた人材育成を進めることで、地域経済の発展に寄与することを目指しています。特に、IターンやUターンを希望する方々にとって、地域で活躍するための新たなスキルを習得する良い機会となるでしょう。広島の地域DXセンターを発信地点とし、今後他の地域にもこのプログラムの展開が期待されます。
コメント
ServiceNowの常務執行役員、渡部洋史氏は、「このプログラムを通じてデジタル人財の育成を行うことで、地域の企業や行政のDXを加速させ、地域社会の活性化に貢献したい」と述べています。このように、両社の強力な連携が地域におけるDX推進の鍵となります。
今後も、地域ビジネスの発展を見据えた取り組みが続くことを期待しています。