岡山のサンラヴィアンが挑むカーボンニュートラル
岡山県浅口郡里庄町に本社を構える洋菓子メーカー、株式会社サンラヴィアンは、環境への配慮とエネルギーコスト削減を目指し、カーボンニュートラルを達成するための「省エネ活動の徹底プロジェクト(E&C)」を立ち上げました。
このプロジェクトは、昨年5月から全社的に開始され、約1年間の取り組みを経て、エネルギー費用の年間削減額は3,400万円に達しました。また、二酸化炭素排出量も306トン相当減少することに成功しました。これらの成果は、全従業員の協力によるものです。
省エネ活動の具体的な取り組み
プロジェクトの目的は、エネルギー価格の高騰に対応し、自律的かつ持続的な省エネ活動を促進することです。具体的には、エネルギー使用状況の把握や消費電力の一覧化、部門別電力の見える化を行い、空調や照明、コンプレッサーなどの管理基準を設定。これらの運用改善を徹底して実施しました。
当社の工場および事務所に存在する多くの設備機器のリストアップには一時的な苦労が伴いましたが、実際の省エネ活動を通じて電力消費の減少が実感され、プロジェクトメンバーの省エネ意識も高まりました。その結果、設備の改善に偏らず、全員参加での運用改善が実現しました。
従業員の声と意識の変化
プロジェクトに関わった従業員からは、「活動を通じて地球環境問題の重要性を深く理解でき、カーボンニュートラルに向けた具体的な貢献が実感できた」との感想が寄せられました。このような経験を経て、省エネに対する意識が大きく変わったようです。
今後の展望
サンラヴィアンは、今回の経験を踏まえて更なる省エネ活動の強化に取り組むと同時に、環境に配慮した企業活動を継続していく方針を打ち出しています。プロジェクトの実施に際しては、独立行政法人中小企業基盤整備機構の専門家派遣事業や、岡山県企業団体中央会の支援を受けたことも、成功の一因といえるでしょう。
引き続き、サンラヴィアンの取り組みから目が離せません。環境保護と経済効率の両立を目指すこのメーカーの活動は、他の企業にも良い影響を与えることでしょう。