オンラインがん相談サービスCancerWithが新機能を追加
がん治療を受ける患者にとって、治療方針の選択やライフイベントの把握は重要です。しかし、これらを適切に記録・管理する方法が乏しいのが現実です。そんな中、オンラインがん相談サービス「CancerWith」は、がん患者が自身の治療内容とライフイベントを時系列で記録できる「タイムライン機能」を新たに追加しました。
タイムライン機能の目的
CancerWithが新たに導入したタイムライン機能は、がん治療とライフイベントの関連性を視覚化し、患者自身が自らの状況を把握しやすくすることを目的としています。これにより、自分の状況を整理しやすくなるほか、治療に関する相談をしやすくなる効果があります。
多くのがん患者は、治療と同時にさまざまな悩みを抱えています。仕事や家族、経済面に関する問題など、治療以外の要素も考慮しなければなりません。この新機能は、患者がこれらの悩みを整理して今後の選択肢を考える手助けになります。
どのような情報が登録できるか?
タイムライン機能を利用することで、以下の情報を記録することができます:
- - 治療情報: 手術や化学療法など、主要な治療方針を記入することが可能。
- - 勤務状況: 休職や就職活動、転職に関する情報も管理できます。
- - 家族の状況: 妊娠や介護など、家庭内の出来事も記録可能です。
- - 経済的情報: 医療保険や障害年金など、金銭的なサポートについても管理できます。
- - 生活に関する情報: 結婚や転居などのライフイベントも記入できます。
患者は、各情報に対して開始日や完了日を設定し、自由に状況を入力できます。こうした情報を入れることで、適切なアドバイスをもらいやすくなります。
プロフィールページの新設
このタイムライン機能の導入に伴い、ユーザー専用のプロフィールページも新たに設けられました。ユーザー自身とアドバイザーのみがアクセス可能なこのページでは、
タイムライン機能で登録した情報や、未来の計画が表示されます。さらに、罹患日からの経過日数をカウントアップし、各患者がどれくらいがんと向き合ってきたかを示す「サバイバー歴」も表示される仕組みです。
がん患者へのさらなる支援
CancerWithを運営する株式会社ZINEは、がんに関わる全ての人々と共に、その悩みに寄り添うことを目指しています。この新機能は、がん患者が自分自身の健康状態や治療過程をより明確に理解できる手助けとなります。今後、企業や医療機関向けのプランも提供予定で、がんに直面する社員や患者にさらなる支援を行う考えです。
このように、がん患者の抱える悩みや不安を軽減するための新機能が加わったCancerWith。今後もこのような取り組みが進むことで、がん患者がより安心して治療を受けられる社会になることが期待されます。