腸内環境改善へ！「腸活弁当プロジェクト」始動摂南大学とプリメディカが共同研究

腸活をもっと日常に！「腸活弁当プロジェクト」で健康的な食生活をサポート

現代社会において、食生活の乱れやストレスなどにより、腸内環境の悪化が懸念されています。健康維持や美容、免疫力向上に重要な役割を担う腸内環境を整える「腸活」は、近年注目されていますが、継続的な取り組みが難しいと感じている人も多いのではないでしょうか？

この課題解決を目指し、予防医療領域における検査サービスを展開する株式会社プリメディカと摂南大学農学部は、共同研究「腸内細菌叢改善効果を有する腸活メニューに関する研究」を開始しました。本研究では、一食（昼食）を食物繊維豊富な「腸活弁当」に置き換えることで、腸内細菌叢への影響を検証します。

腸活弁当で腸内環境改善！科学的根拠に基づいた提案

「腸活弁当プロジェクト」は、無理なく続けられる腸活を提案することを目指しています。平日週5日、計6週間の間に、12種類の腸活弁当を提供し、参加者全員に腸内フローラ検査サービス「Flora Scan(R)」を実施。腸活弁当の摂取前後の腸内細菌叢を分析することで、科学的なエビデンスに基づいた腸活の有効性を検証します。

腸活弁当は、日常的に不足しがちな食物繊維を豊富に含んだ、栄養バランスの取れたメニューが特徴です。

例えば、雑穀ご飯、鮭と厚揚げの南蛮漬け、揚げない大学芋白米、鯖の竜田揚げカレー風味、かぼちゃとパプリカの焼き浸しなど、バラエティ豊かなラインナップが用意されています。白米には、食物繊維豊富な「グアー豆食物繊維」を混ぜることで、より効果的に腸内環境を整えるサポートを行います。

摂南大学の専門家チームが監修

本研究では、摂南大学農学部の専門家チームが、腸活弁当の開発から研究内容まで、全面的に監修しています。

摂南大学農学部応用生物科学科動物機能科学研究室教授の井上亮先生は、腸内細菌叢測定ノウハウを考案し、プリメディカと共同で摂南大学発のベンチャー企業「フローラディスカバリー」を設立。同社学術顧問も務めています。井上先生は、「腸活というと、三食きっちり考えて、発酵食品も沢山食べて．．．という取り組みをイメージして、自分には無理だと諦める方が一定数おられます。今回の研究を通じて、一食を意識するだけの腸活でも効果があることが証明できれば、腸活のハードルを少し下げることができるのではと期待しています。より身近で、始めやすい、腸活を科学的根拠に基づき提案できればと考えています」と語っています。

また、摂南大学農学部食品栄養学科助教の織田奈央子先生は、「腸活弁当の開発では、日常に取り入れやすく、不足しがちな食物繊維をより多く摂取できるようなレシピ開発を心がけました。多くの方にとって無理のない腸活が生活の一部となることを願っています。」とコメントしています。

将来的には、食品関連企業と協力し、社会に広く「日常に取り入れやすい腸活」を提案していく予定です。

本研究を通じて得られた成果は、健康寿命の延伸に貢献するだけでなく、食生活の改善や健康意識の向上にも繋がるものと期待されています。

腸内フローラ検査サービス「Flora Scan(R)」

「Flora Scan(R)」は、京都府立医科大学、摂南大学、プリメディカの三者共同研究の成果を社会実装した腸内フローラ検査サービスです。特許取得済みの腸内環境評価システム※1を用いて、日本人特有の腸内フローラタイプを5つに分類し、疾患との関連性や菌の多様性を評価します。

2022年7月には、腸内フローラ検査サービスとして全国初めてふるさと納税返礼品として大阪府枚方市に採用されました※2。

さらに、腸内細菌叢研究の一連の取り組みが、産学連携による優れた研究・開発手法として「第5回日本オープンイノベーション大賞（主催：内閣府）」「2023年度グッドデザイン賞（主催：公益財団法人日本デザイン振興会）」を受賞しました。

Flora Scan(R)公式サイト

※1 特許第7193810号「疾患リスク評価のための腸内細菌叢のタイプ分類方法」
※2 ふるさと納税返礼品としてのFlora Scan🄬（枚方市）https://www.satofull.jp/products/detail.php?product_id=1302436