キヤノンITソリューションズが西東京データセンターのセキュリティを刷新
キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ株式会社は、東京都港区に本社を置き、長年にわたりデータセンターの運営を行ってきました。その中で特に注目されるのが、西東京データセンター1号棟のセキュリティシステムの抜本的な更新です。
セキュリティ強化の背景
西東京データセンターは、入退館や防犯管理をしっかりと行い、高度なフィジカルセキュリティを維持しています。しかし、これまで採用していた指静脈認証方式には、手指の位置調整に時間がかかるという課題がありました。また、感染症の影響で入退館手続きに手間がかかり、特に利用者の負担が大きかったという声も多くありました。そこで、2号棟で既に導入されていた新システムを1号棟にも適用し、顔認証技術を採用することに決定しました。
新システムの特色
新たに導入された顔認証システムでは、従来の指静脈認証に代わって、ウォークスルー方式が採用されました。これにより、認証をスムーズに行うことができるようになりました。さらに、最近の感染症対策を考慮し、マスクを着用した状態での認証も可能となっています。個人情報保護の観点から、顔画像を保存することなく、必要な特徴量情報のみを使用することにより、プライバシーの確保にも配慮されています。
導入の成果
システムを刷新することで、全館の入退管理が一元化され、警備負担が大幅に軽減されました。そして、顔認証を用いた新しい入館手続きでは、以前の指静脈認証の約半分の時間で入館が可能となり、ユーザーの利便性が飛躍的に向上しました。非接触での入退館も実現し、感染症のリスクを減少させる一因にもなっています。
未来への展望
今後も西東京データセンターでは、高度な運営品質とICTを通じて、持続可能な社会への貢献を目指していきます。これからも、品質の高いサービスと安全な環境を提供し続けることで、さらなる信頼を築いていく所存です。最新の顔認証技術により、セキュリティの世界でも新たな領域に踏み込む時代が到来しました。
西東京データセンターについて
自然災害の影響を受けにくい武蔵野台地に立地する西東京データセンターは、「ティア4レベルの高性能ファシリティ」として広く認知されています。また、世界基準の運営品質を証明するM&O認証取得や、金融業や製造業、クラウド事業者など多岐にわたる企業利用の背景には、同データセンターが提供する充実したSEサービスがあると言えるでしょう。
さらなる情報提供
西東京データセンターには、カーボンニュートラルな電力を提供する新サービスや、優良特定地球温暖化対策事業所としての認定など、さまざまな取り組みが行われています。これにより、より環境に配慮した運営を追求しているという姿勢が伺えます。