三菱重工サーマルシステムズが新しい冷凍機ライン「TEUシリーズ」を発表
三菱重工サーマルシステムズ株式会社は、電動式輸送用冷凍機「TEUシリーズ」を欧州市場で販売開始しました。このシリーズは、環境対策が急務となっている欧州の都市部に焦点を当て、電動商用車の導入増加に対応するために設計されています。
環境に優しい冷凍機
近年、欧州では脱炭素化や大気環境の改善を目指した取り組みが加速しており、特に都市間の物流では環境負荷の少ない電動車両へのシフトが進んでいます。これにともない、電動車両に搭載可能な冷凍機への需要も急増しており、TEUシリーズはその市場ニーズに合致するように開発されました。
モジュール構造による小型・軽量化
TEUシリーズでは、初めて採用したモジュール構造によって、小型化と軽量化を実現しました。この構造により、車両ごとの取り付けスペースが異なる電動商用車でもスムーズに適合できるのです。具体的には、冷凍機の主要コンポーネントであるコンデンサ、エバポレータ、コンプレッサを最小単位でモジュール化しました。これにより、冷凍機サイズは平均30%小さく、重量は55%軽減されています。
高い冷凍能力
さらに、小型ながら大型トラックにも対応した冷凍能力を備えており、「エコノマイザサイクル」の採用により冷凍能力を向上させています。この技術は、荷室内に取り入れた冷媒を効率的に使用し、最小限のエネルギーで高い冷却効果を発揮します。
幅広い電源対応
TEUシリーズは、電動商用車に搭載されたバッテリーだけでなく、車載発電機や専用の冷凍機バッテリーなど、さまざまな電源に対応しています。これにより、多種多様な商用車に適用可能で、企業の運用ニーズに応じた柔軟なシステムを提供します。
複数温度管理を実現
代表的なモデル「TEU1400MA」は、複数の温度帯の荷物を同時に運ぶことができるマルチエバポレータシステムを備えています。4種類の異なるサイズのエバポレータを一つの荷室内に設置できるため、運送業者はさまざまなオペレーションに対応可能です。
今後の方向性
三菱重工サーマルシステムズは、今後もインバータ技術を活用して省エネ性や温度制御機能を強化し、運用効率の向上を目指しています。これにより、物流業界の働き方改革や環境対応を支援し、安全で安心な輸送の実現に貢献していく方針です。TEUシリーズの導入により、企業はより効率的な物流を実現することができるでしょう。
新たに登場した「TEUシリーズ」は、環境に配慮した輸送業界のこれからのスタンダードとなることが期待されています。三菱重工サーマルシステムズの革新的な取り組みは、電動商用車市場のさらなる発展に寄与することでしょう。