嘉悦大学が主催する「第1回高校生広報アイデアコンテスト」
今年、東京都小平市に位置する嘉悦大学が「第1回高校生広報アイデアコンテスト」を開催しました。このイベントは、将来の「広報クリエイティブ人材」を育成することを目的にしており、全国の高校生からの応募作品が集まりました。特に注目されたのは、インターネット時代のSNSを背景にした広告と広報の融合です。これは企業が情報を効果的に伝えるために、広報戦略がますます重要になっていることを示しています。
コンテストのテーマは「あなたが住んでいる街の良さを伝えよう」。参加者は、イラストや写真、動画、キャッチコピーなど、さまざまな手法を用いて自分たちの街の魅力を表現しました。これにより、若い世代が自身の地域に対する愛着を持ち、それを創造的に表現できる機会が提供されました。
審査結果と表彰式
11月3日、嘉悦大学のカエツホールにおいて表彰式が行われました。この日は38点の応募作品があり、審査員はそれぞれの作品を多面的に評価しました。最優秀賞に輝いたのは、東京都足立区をテーマにした「千住の魅力」で、東京都立第一商業高等学校の3年生によるものでした。
準優秀賞には、兵庫県西宮市の作品「青にあるJK保護区思ひ出に 春の終わりも煙のこして」(兵庫県立西宮今津高等学校)など、計3作品が選ばれました。優秀賞には様々な地域をテーマにした作品が並び、多様性がある高いレベルの創造性が示されました。また、特別賞もいくつか授与され、受賞者には表彰状と賞品が手渡されました。
講評と今後の展望
審査委員長の國田圭作教授は、応募作品について「伝わる広報コミュニケーション」を重視し、作品の創造性や共感を引きつける要素を評価基準にしたとコメントしました。「最優秀賞作品は、特に写真とキャッチコピーの完成度が高く、来年度以降の応募者にはこの作品を超えることを目標にしてほしい」と期待を寄せました。日本初の女子商業学校として設立された嘉悦大学は、実学教育を展開しており、学生の創造性を育てる取り組みを今後も続けていくとされています。
未来への挑戦
第2回目となる高校生広報アイデアコンテストは2025年に予定されており、さらなる多彩な作品が期待されています。公式ウェブサイトにて、詳細情報が発表される予定です。また、入賞作品は後に広報活動や地域振興に役立てられる可能性もあり、地域への新たな視点を提供するでしょう。
嘉悦大学は、創立以来120年間にわたり、時代に即した学びを提供し続けてきた学校です。今後の活動に期待が集まる中、若い人たちの創造性は新しい価値を生み出す重要なカギかもしれません。