通信技術の未来
2025-10-08 15:25:35

日本の通信技術を世界に広めるACCESSとIP Infusionの新たな取り組み

株式会社ACCESSとIP Infusion、グローバルな光通信ネットワークの未来を探る



最近、株式会社ACCESSが、総務省からの依頼で「主要5地域(欧州・アジア・北米・南米・アフリカ)の市場へのオープンなオール光ネットワークの展開可能性と課題」に関する調査を受託したことが発表されました。ACCESSは、米国カリフォルニア州に本社を置くオープンネットワーキング・ソリューションのリーダー、IP Infusionと共同で、この重要なプロジェクトを進める予定です。

日本は光通信技術において優れた技術力を持ち、高速で低消費電力、かつ高品質な通信が可能です。これを背景に、オール光ネットワークの実現に向けた様々な関連製品の開発が進んでおり、日本の通信産業は国際的にも大きな役割を果たすことが期待されています。

特に注目されるのは、光トランシーバがIPルータに直接装着できる点で、これは通信インフラの展開や高速化において、設備投資や運用費の大幅な削減につながります。しかし、現在は、通信機器やトランシーバの多くが特定のベンダーによって組み合わされているため、そのベンダーにロックインされるという課題があります。

この問題を解消するためには、ネットワークのオープン化が不可欠です。ネットワークOSを導入することで、ハードウェアと光トランシーバの多様化が進み、さまざまなメーカーの機器やサービスを自由に切り替えて使用できるエコシステムを構築できます。このようなアプローチにより、市場参入の障壁を低下させ、競争を促進することができるでしょう。

本調査では、オープンなオール光ネットワークが具体的にどのように顧客の課題を解決し、新たなビジネスチャンスを生むことができるかを検証します。現地での実証実験を通じて、地域ごとの特性に応じた市場調査とその結果の報告が行われ、今後の日本の通信戦略に寄与することが目標です。

ACCESSとIP Infusionの提携により、日本のオール光ネットワークの技術とノウハウが、全球的な市場へと展開していくことが期待されています。これにより、日本の通信技術がますます世界に広がり、国際的な競争力の向上につながるでしょう。日本の通信産業の未来がいっそう明るいものになることが期待されています。

株式会社ACCESSの概要


株式会社ACCESS(東証プライム上場:4813)は、1984年に設立された独立系のソフトウェア企業です。これまでに、通信や放送、自動車、家電など多様な分野に向けて、モバイル及びネットワークソフトウェア技術を基盤とした先進ITソリューションを提供してきました。特に、モバイルソフトウェアの累計搭載実績は15億台以上に達し、さまざまな企業での採用実績を誇ります。現在は、組み込み技術とクラウド機能の融合を図るDX/IoTソリューションの開発に注力しており、アジアやアメリカ、ヨーロッパにも展開を進めています。

IP Infusionの概要


IP Infusionは、キャリアやサービスプロバイダー向けにオープンネットワークソフトウェア及びソリューションを提供する世界的なプロバイダーです。数百社を超える顧客基盤と数千件に及ぶ導入実績を持ち、ネットワークオペレーティングシステムの市場において強いリーダーシップを発揮しています。特に、彼らの提供する「OcNOS®」を用いることで、ネットワーク事業者は効率的な運用とコストの最適化を実現できます。これにより、キャリアグレードのサービスの提供を迅速に行うことが可能になります。


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会社情報

会社名
株式会社 ACCESS
住所
東京都千代田区神田練塀町3番地 大東ビル
電話番号
03-6853-9088

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