「内外冷え」で熱中症に注意!
2013-07-12 11:00:17

酷暑の夏に潜む危険!「内外冷え」で熱中症リスクを高めないための対策とは?

酷暑の夏に潜む危険!



今年の夏は、例年以上に厳しい暑さが予想されています。そのため、熱中症対策として、冷たい飲み物や食べ物を頻繁に摂取したり、冷房の効いた環境に長時間身を置く人が増えることが懸念されます。しかし、こうした対策が裏目に出てしまう可能性があることをご存知でしょうか?

東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長の川嶋朗先生によると、内側から外側から身体を冷やし続ける「内外冷え」が、体調不良、ひいては熱中症リスクを高める可能性があるといいます。

内外冷えとは?



内外冷えとは、冷たい飲み物や食べ物によって内臓が冷える「内臓冷え」と、冷房環境への長時間滞在による「外からの冷え」の両方が同時に起こる状態です。

内臓冷えは、胃腸などの内臓を直接冷やし、血行不良を引き起こします。血行不良は自律神経の乱れにつながり、体温調節機能を低下させ、様々な体調不良を招く原因となります。

外からの冷えは、冷房の効いたオフィスや電車内など、長時間低温環境にいることで引き起こされます。特に、近年は節電意識の低下やクールビズの影響で、オフィスでも冷えやすい環境に身を置く人が増えていると言われています。

内外冷えと熱中症の関係



内外冷えを繰り返すと、全身の血行不良を招き、「冷え症」に陥る可能性があります。冷え症になると、体温調節機能がうまく働かなくなり、暑い屋外から冷房の効いた屋内に出入りする際に、急激な温度変化に対応できず、熱中症を発症しやすくなってしまいます。つまり、冷え症は熱中症体質になりやすい状態と言えるのです。

川嶋先生が行った調査では、内臓冷えを感じている女性は、夏場にだるさ、疲労感、頭痛、めまい、食欲不振などの熱中症症状に悩まされている割合が高いことがわかっています。

内外冷え対策



内外冷えから身を守るためには、血行を促進し、身体を温めることが重要です。川嶋先生は、以下の3つの「冷えリセット」を推奨しています。

1. 朝昼の食後ホットドリンク: 消化が活発になる食後に温かい飲み物を飲むことで、胃腸を温め、内臓冷えを軽減します。
2. 夜のぬるめのお風呂: 38~40℃のぬるめのお湯に10~20分つかることで、身体の芯から温まり、リラックス効果も期待できます。炭酸ガス入浴剤を使用するとさらに効果的です。
3. 温熱シートの活用: 電車やオフィスなど、冷えが気になる場所では、温熱シートを貼ることで、冷え対策になります。

これらの対策を続けることで、血行を促進し、体温調節機能を高め、熱中症になりにくい体質を作ることができます。

まとめ



今年の夏は、熱中症対策として、冷房や冷たい飲み物に頼りすぎることなく、適切な「冷えリセット」を実践し、健康な夏を送りましょう。

会社情報

会社名
花王株式会社
住所
東京都中央区日本橋茅場町1丁目14番10号
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