不妊検査の新事実
2020-04-28 10:28:14
最初の不妊検査結果が妊娠・出産に与える影響とは?「ninpath」の新たな調査結果
初期不妊検査の意外な真実
不妊治療の初期に行われる不妊検査で明らかになった結果が、受ける側に新たな視点を与えています。「ninpath」が実施した調査によると、男性・女性ともに不妊検査で異常が見つかっても、最終的な妊娠や出産にはほとんど影響しないとされています。これは、多くの不妊治療を受ける人々にとって希望の光となるかもしれません。
不妊検査結果の背景
調査のデータは、2020年4月25日時点で「ninpath」に登録されていた428名を対象にしており、その内訳は妊娠・出産済み147名、治療中200名、そして治療を終了・お休み中の81名に分かれています。この分析を通じて、不妊治療における患者の不安要因を軽減する情報が得られました。
女性の不妊検査結果
女性の場合、初期の不妊検査で異常が見つかる割合は、どの治療状況においても概ね10%前後で、顕著な差はありませんでした。特に通気・通水検査を除くと、妊娠・出産済みの女性でも異常ありの割合は同等か、場合によってはやや高く、結果として不妊治療の最終結果には影響を及ぼしていないことが示されています。これは、精神的なプレッシャーを軽減し、より冷静に治療に臨むための材料となります。
男性の不妊検査結果
男性についても似たような傾向が見られ、妊娠・出産済みの男性の不妊検査異常割合は18〜20%で、治療中では大きな差がありませんでした。一方、治療を終了・お休み中の男性ではやや低い14%となっており、一部のケースでは異常が見つかっていない場合に「臨床的に原因不明」とされる可能性も示唆されています。
不妊治療への影響
この調査結果から言えるのは、たとえ初期の不妊検査で異常が見つかっても、それに適切に対処できるかどうかが重要であり、結果的には妊娠や出産にいたる可能性を変えないということです。不妊症を疑う場合には、男女ともに早期に適切な不妊検査を受け、各自の状況にあった治療を選択していく重要性が高まります。
「ninpath」の役割
「ninpath」は、不妊治療を支えるウェブサービスで、個々の患者が自分の状況を客観視し、最適な治療法を見つける手助けをします。今後も、登録データから得られる示唆を公開し続けることで、各個人の治療の道を照らす存在でありたいと考えています。しかし、このサービスを発展させていくためには、より多くの不妊治療データが必要です。
結論
不妊検査の異常は、決して治療の最終結果を左右するものではないとの新事実は、今後の不妊治療そのものにも大きなインパクトを与えるでしょう。患者が不安に苛まれるのではなく、冷静に治療に臨める環境を整えるために、「ninpath」は引き続き努力を続けていきます。ぜひ、多くの方からのデータ提供をお待ちしています。
会社情報
- 会社名
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株式会社ninpath
- 住所
- 東京都港区新橋1-12-9A-PLACE新橋駅前 7F
- 電話番号
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