南米から新たなコーヒー体験、ペルー産ゲイシャ種の販売がスタート
日本初登場となるペルー産ゲイシャ種スペシャルティコーヒーが、Misionero株式会社のクラウドファンディングプロジェクトにより販売が開始されました。このプロジェクトは、武蔵野銀行のクラウドファンディングプラットフォーム「IBUSHIGIN」で実施されており、2024年7月18日から8月31日までの期間限定で行われています。今回の販売対象となるゲイシャ種は、ペルー・カハマルカ地方の高地で手作業によって栽培された希少な品です。
背景と課題
近年、コーヒー業界では持続可能な農業が重要視されており、特に小規模農園の生産者を支援することが求められています。大量生産が主流となる中で、手作業で丁寧に栽培される農園の価値を正当に評価し、適切な価格で取引を行うことが重要です。このような流れを受け、Misionero社は代表の竹内暁信氏のネットワークを利用し、ダイレクトトレードによる新たな取引モデルを推進しています。
取り組みと解決策
1. ダイレクトトレードの実現
Misionero社では、中間業者を介さずに南米の小規模農園から直接コーヒーを仕入れています。これにより、生産者により多くの利益が還元され、質の高いコーヒーが適正な価格で消費者に届く仕組みを作り出しています。これまで埋もれがちだった高品質な豆が正当に評価される環境が整いつつあります。
2. 品質重視の選定基準
Misionero社では、国際的な基準であるSCAに基づき、厳選した高評価豆のみを取り扱います。また、無農薬栽培や手摘み収穫を行う家族経営の農園を優先的に支援することで、生産者の努力を正当に評価する姿勢を貫いています。
3. 透明性の確保
消費者が安心して購入できるよう、各農園の生産者情報や栽培方法、収穫プロセスを透明にすることにも注力しています。この取り組みは、消費者と生産者の信頼関係を築く礎となります。
商品概要
販売されるコーヒーは、ペルーのカハマルカ地方・標高1,700~1,800メートルで栽培される「La Lima」と「El Limon」の二つ。両品種共にゲイシャであり、年間生産量はわずか300キログラムという貴重な商品です。両者ともカッピングスコア88点以上の高評価を得ており、無農薬栽培によって育てられています。
La Lima(ラリマ)詳細
- - 原産地: ペルーカハマルカ地方
- - 農園: ラ リマ農園(標高1,700m)
- - スコア: 88点
- - 特徴: ジャスミンとシナモンの香り、スパイシーな酸味
El Limon(エルリモン)詳細
- - 原産地: ペルーカハマルカ地方
- - 農園: エルリモン農園(標高1,800m)
- - スコア: 88点
- - 特徴: ローズの香り、ピーチ・レーズンの風味
注目ポイント
1.
希少性: 年間300kgの超限定品、国内ではMisionero社のみ取り扱い。
2.
品質: 88点と高得点のスペシャルティコーヒー。
3.
社会貢献: 直接取引を通じて生産者の生活向上を目指す。
今後の展開
Misionero社は、2025年までに関東圏のカフェへの卸売り展開や新商品の追加を目指し、さらなる成長を見込んでいます。また、南米での工場を建設し雇用を創出する計画もあり、持続可能なコーヒー産業を展望しています。
クラウドファンディングについて
- - プラットフォーム: 武蔵野銀行「IBUSHIGIN」
- - 期間: 2024年7月18日〜8月31日
- - リターン価格: 3,500円〜30,000円
今回のプロジェクトは、南米の高品質なゲイシャ種を日本に広める重要な道筋となります。ぜひ、この機会に手作りの美味しいコーヒーを体験してみてはいかがでしょうか。