茨城県古河市での新たな太陽光発電事業
2024年12月10日から、本格的な営業運転を開始する茨城県古河市の上片田発電所。この新たな太陽光発電事業に、東京ガス株式会社と四国電力株式会社が共同出資し、持続可能なエネルギーの提供に向けた取り組みが本格化します。
事業の概要
本事業は合同会社シャイニーサンが運営します。シャイニーサンは茨城県古河市に位置し、発電出力は27,000kW、連携する太陽電池の合計出力は34,000kWに達します。この発電所は、FIT(フィードインタリフ)制度からFIP(フィードインプレミアム)制度へと移行し、東京ガスに対して環境価値の付加価値をも含む全量を長期的に売電します。
参加企業の役割
- - 東京ガス: 国内最大の顧客基盤を持ち、購入した電力と環境価値を自社の電力小売事業に活用します。
- - 四国電力: これまで培った発電設備に関する豊富な経験を活かし、太陽光発電設備の長期にわたる運用支援に努めます。
- - アール・エス・アセットマネジメント(RSAM): 再生可能エネルギー事業に特化したアセットマネジメント業務の支援を行います。
この合同事業は、日本政府が掲げる2050年のカーボンニュートラル実現に大きく貢献することが期待されています。
営業運転に向けて
営業運転開始日である2024年12月10日から、東京ガスへの売電が正式にスタートします。これにより、古河市で生産されたエネルギーが都市部に供給されることになります。これまでは地域内でのエネルギー資源が重要視されていましたが、今回の事業により、より広範なエネルギーの流通が期待されます。
長期ビジョン
参加企業の各社は、2050年カーボンニュートラルの実現に向け積極的に取り組んでいます。東京ガスは「Compass 2030」という経営ビジョンのもと、CO2ネット・ゼロを目指し、地域社会の中でのエネルギー供給に貢献していきます。一方、四国電力もエネルギー供給の低炭素化を進めながら、既設発電設備の活用を図っています。アール・エス・アセットマネジメントも、クリーンで安定した電力供給を目指し、全国で再生可能エネルギー事業を展開しています。
さいごに
古河市における新たな太陽光発電事業は、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩です。今後の進捗に注目が集まる中、地域経済やエネルギー政策においても良い影響をもたらすことが期待されます。このプロジェクトが成功を収め、より多くの企業や地域が再生可能エネルギーの道を歩むきっかけとなることを願っています。