脳科学に基づく新たな健康管理プロジェクト「DEL-1年齢測定プロジェクト」
株式会社TANSAQ(福岡市)は、新しい健康管理の方法として、唾液中のたんぱく質「DEL-1」を解析し、個々の生物学的年齢の傾向を見える化する「DEL-1年齢測定プロジェクト」を開始します。これは、忙しい現代人の健康をサポートする新しい試みとして注目を集めています。
DEL-1年齢の概要
「DEL-1年齢」とは、唾液に含まれるタンパク質「DEL-1」の量を測定し、それを元に現在の体調や健康状態を数値化するコンセプトです。この測定により、生活習慣や健康状態を特定し、改善のための指針を提供します。
目的と進行状況
このプロジェクトの目的は、多くの人々に自らの健康状態を見つめ直すきっかけを提供することです。日常生活におけるストレス、運動、栄養などから影響を受ける生物学的年齢を測定することで、健やかな生活の実現を目指します。初回は100人規模でスタートし、続いて1,000人、最終的には10,000人規模へと拡大する計画です。
アドバイザリーボードからの協力
また、プロジェクトには、新潟大学大学院の前川知樹教授がアドバイザリーボードとして参加します。彼は多機能分子DEL-1に関する研究で知られる専門家で、唾液測定の品質管理や社会実装の方針策定において大きな役割を果たします。
測定の実施方法
プロジェクトの第1弾では、著名人や経営者、スポーツ選手などの社会的影響力の大きい方に唾液を用いた測定を体験してもらいます。その結果や体験談を基に、一般への啓発活動へとつなげていく予定です。測定は無償で行われ、参加者は自らの健康状態に関する気づきをSNSやメディアで発信することが期待されています。
健康管理の新たな実践
TANSAQの代表取締役、西脇森衛氏は、「DEL-1年齢の測定は、『測って終わり』ではなく、得られた気づきを元に行動が変わるよう支援するためのツールです。」と述べています。測定することで得られる知識が、日常からの行動を変えるきっかけとなるのです。
データの取り扱い
参加者は、測定結果を公開するか否かを選べます。個人情報の保護を組織の方針としており、測定結果は慎重に扱われます。また、データの利用に関しても参加者の同意を前提に進められます。
このプロジェクトは、現代の健康管理の新たな未来を切り拓くための一歩です。唾液を利用した非侵襲的な測定方法が、どのように人々の健康意識を変えていくのか、これからの展開に期待が高まります。