新設「ケアはぴ専門学校」の誕生
東京都世田谷区にある社会福祉法人奉優会が2025年に新たに設立する「ケアはぴ専門学校」。この専門学校は、介護や福祉の分野で新たな人材を育成し、質の高いサービスの提供につなげることを目的としています。2025年度に向けて、同法人内の教育機関として設立され、福祉の未来を担う若者たちの学びの場となります。
ケアはぴ専門学校の特徴
「ケアはぴ専門学校」は、実際に介護現場で働く職員が業務と学びを両立できる場を提供します。特に、特別養護老人ホームでの経験を持つ成田寛一郎校長が立ち上げたこの学校は、「支え合い・育み・つなげる」という理念のもと、職員のスキルアップを目指しています。実践的な学びを重視し、ここでは専門職同士の連携や実践力の向上を図ることができます。
背景と設立の目的
近年、福祉の分野は大きな変革を迎えています。専門性の高い人材の必要性が高まる中、奉優会は職員一人ひとりの成長を切に願っています。成田校長は、「専門性とは知識を得ることだけでなく、人を深く理解する力でもある」と述べ、福祉の現場から幸せの連鎖を創出することを目指しています。
学びのカリキュラム
「ケアはぴ専門学校」では、以下の3つのコースが用意され、職員の多様なニーズに応えることを目指しています。
1. 専門職コース
介護、看護、リハビリなどが一堂に会し、月に2回の授業で実践力を強化します。演習と座学の組み合わせにより、チームワークや多職種理解を深めることができます。
2. 新卒フォローアップコース
新卒職員を対象に、ハンセン病から学ぶ「人をみる視点」に基づき、人間理解を深め、ケアの尊厳を育むプログラムです。
3. ビジネスコース
役職者や外国籍職員を対象にしたリーダーシップ研修。話す力、考える力、伝える力を育むことで、現場での意思決定や多文化共生に向けた能力を強化します。
教育方針と特色
この専門学校は、希望者や推薦を受けた職員を対象にしており、支援金は法人が全額負担します。そのため、職員は学びに集中できる環境が整っています。成績評価と昇給を切り離し、学び自体への内発的な動機づけを重視した教育方針が特徴です。また、専門職としての誇りを育むため、一人ひとりの強みや「やりたいこと」にフォーカスを当てた成長支援が行われます。
校長の想い
成田校長は、「人を知ることが支える第一歩」と語り、専門性を高めるための環境を提供したいと希望しています。学びが地域に対する幸福感につながることを願い、福祉の仕事で求められる多面的な人間理解の重要性を強調しています。
今後の展望
将来的には、特別養護老人ホーム部門以外の領域でも対象を拡大し、より多様な職員が参加できる環境を整えていくことを目指します。「ケアはぴ専門学校」は地域社会に新たな福祉の形を提供し続けるために、成長を遂げていくことでしょう。
法人概要
- - 法人名:社会福祉法人 奉優会
- - 理事長:香取 寛
- - 所在地:東京都世田谷区駒沢1-4-15 真井ビル
- - 職員数:2,988名
- - 事業所数:159施設
- - URL:奉優会公式サイト
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