エビデント長野の堀達矢氏が「現代の名工」を受賞
このたび、株式会社エビデント長野の社員である堀達矢氏が、令和6年度の「現代の名工」に選ばれました。受賞は、長野県上伊那郡辰野町に本社を置く同社の技術者としての卓越した業績が評価された結果です。表彰式は11月11日(月)に行われる予定です。
「現代の名工」は、技能者の意欲を促進し、技術水準を向上させ社会的評価を高めるため、昭和42年から実施されています。堀氏は、受賞者としては9人目となり、技能者の育成や継承においても多大な影響を与えてきました。
堀達矢氏の受賞理由
堀氏が評価された理由は、主に次の2つです。
1.
超高精度小径レンズの研磨化の実現
長年にわたり熟練者の手によって行われてきた小径レンズの研磨を機械化したことが評価されました。堀氏は、つねに新しい発想で業務に取り組むことで、精度を向上させる方法を見出し、これまでの限界を打破しました。
具体的には、機械研磨化を実現し、従来比で精度を大幅に向上させました。
2.
技能の継承と後進育成
堀氏は競技会や技能検定の審査員としても活動し、後進の育成に努めています。彼の指導の下、多くの優秀な技能者が育ち、高度な技能が次世代に引き継がれています。
堀達矢氏の略歴
1973年に長野県で生まれた堀氏は、若い頃から光学加工に深く関わってきました。以下は彼の主な経歴です。
- - 1992年: オリンパス光学工業株式会社に入社し、カメラレンズの研磨に従事。
- - 2000年: 坂城オリンパス株式会社に所属し、一眼レフカメラ用の高精度レンズの研磨を担当。
- - 2005年: オリンパス株式会社で特別注文品の加工法を開発。
- - 2022年: 株式会社エビデント長野へ移籍し、さらなる技術の向上に努めています。
堀達矢氏の受賞・表彰歴
堀氏はその活動により複数の賞を受賞しています。
- 1995年: 光学ガラス研磨2級を取得。
- 2003年: 光学ガラス研磨1級を取得。
- 1996年: 県大会で光学ガラス研磨部門1位。
- 2020年: 長野県卓越技能者知事表彰を受け、「信州の名工」として認定。
エビデントとその役割
エビデントは、医学的研究やインフラの点検、製造現場での品質管理など多岐にわたる分野で、人々の健康や安全、豊かな生活の実現に向けて取り組んでいます。特に顕微鏡や内視鏡などの精密機器の開発、製造において確固たる地位を築いています。今回の受賞は、その優れた技術力と社員の努力が実を結んだ好例と言えるでしょう。
右肩上がりのエビデント長野の精密技術が今後どのような革新をもたらすのか、堀氏の活動から今後も目が離せません。