大阪・関西万博で開催されたフィガロジャポンBWAのイベント
現在開催中の大阪・関西万博で、フィガロジャポンBWAは特別イベントを行いました。このイベントは、女性が遭遇する働き方における様々な課題を共に考え、未来志向の対話を促進する場となっています。ウーマンズ パビリオンの2階に位置する「WAスペース」では、女性たちが集まり、自らの経験を共有し合い、より良い未来の構築について論じました。
イベントの概要
イベントでは、共同通信社編集局次長の山脇絵里子氏や特定非営利活動法人Waffleの田中沙弥果理事長をゲストに迎えました。モデレーターを務めたのはフィガロジャポンBWAの事務局長である藤本淑子氏です。まずは、山脇氏が彼女のキャリアと取り組みを紹介し、次に田中氏がWaffleの設立とその意義について語りました。
山脇絵里子の挑戦
山脇氏は、1992年に共同通信社に入社し、長年にわたり社会部で活躍しています。事件記者としての華やかさの裏で、子育てと仕事の両立が難しい現実に直面してきました。彼女は医療や福祉、ジェンダーの問題に取り組み、特にストーカー問題には20年以上関与してきました。
2202年には、男性が占める社会部長のポストに女性として初めて就任し、その後も編集局次長に昇進しました。彼女の取り組みの一環として発表された「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」は、地域における性別の不平等を可視化し、政策提言へと繋がっています。
田中沙弥果のコーディネート
田中氏は、カナダ留学中に日本のステレオタイプな性別観に疑問を持ち、2019年にWaffleを設立しました。彼女は女子やノンバイナリーの中高生、大学生にプログラミングを学ぶ機会を提供し、ジェンダーギャップの解消を目指しています。彼女の話からは、教育現場での男女の参加比率の大きな差が明らかになり、「水漏れパイプ問題」に取り組む必要性が強調されました。
ディスカッションの内容
イベント後半のディスカッションでは、参加者からの質問を含め、視聴者と共に働き方におけるジェンダーギャップ解消のための具体的な方法や、日本から発信する意義について話し合われました。山脇氏は、子育てとキャリアの両立についての悩みを共有し、60%の力を目指す新しい働き方を提案しました。田中氏は、制度があっても文化が無ければ意味がないと強調し、男性の育児休暇取得を促進すべきとの意見を述べました。
おわりに
このイベントは、女性が直面する働き方の問題を共に考え、地域や国の枠を超えた課題意識を持つ機会を提供しました。参会者たちは、今後の社会がより良い方向に進むために、声を上げ、行動を起こす重要性を再認識しました。大阪・関西万博での成功したイベントは、今後の社会を構築するための一歩となることが期待されています。
フィガロジャポンBWAは、これからも新しい働き方や価値観を提案し、社会に良いインパクトを与えるための活動を続けていく所存です。