impact.comが2025年第1四半期の成長を発表
2025年5月、世界的に展開されるコマース・パートナーシップ管理プラットフォームimpact.comは、2025年第1四半期(Q1)の業績を発表しました。この四半期の成長は、パートナー主導のマーケティングモデルがますます重要視されていることに起因しています。
このニュースが発表されたニューヨークでは、impact.comの日本法人、Impact Tech Japan合同会社が東京都港区に本社を置き、松崎亮さんが国担当マネージャーを務めています。新たに700を超えるクライアントが参加し、Impact.comのプラットフォームを利用するブランドの数は4,500社を超えました。この成長は、パートナーがオーディエンスとの信頼関係を築くうえでの重要性を認識する広告業界のトレンドを反映しています。
マーケティング予算が厳しい状況にある現在では、マーケターたちは効果的なキャンペーンを展開するための価値を証明するプレッシャーに直面しています。実際、従来型の広告に対する消費者の信頼はわずか2%であり、多くのユーザーが自ら情報を調べ、特に他者のレビューや推薦を重視する姿勢が強まっています。
impact.comのCEO、David A. Yovanno氏は、「パートナー主導型マーケティングは急速に従来型の広告モデルを超えつつあり、ブランドは透明性や信頼性を重視する傾向にシフトしています。今日の消費者は広告よりも、信頼できるソースからの情報を求めているのです。」と述べています。彼はこのトレンドが、ブランドが購入の意思決定に信頼できるクリエイターやパブリッシャーとの協力に移行する契機であることを強調しました。
また、impact.comが注目すべきクライアントとして挙げているのが、米国の家電大手Best Buyです。彼らはimpact.comを利用した新サービス「Best Buy Storefronts」を発表し、インフルエンサーによる商品選択を基にしたキュレーション型のショッピング体験を提供することでマーケティング戦略を広げています。
この成長の背後には、impact.comの製品力が大きな役割を果たしています。2025年第1四半期には、インフルエンサー、リファラル、アフィリエイトの各製品に対して革新的な機能を追加し、ブランドやクリエイターとの円滑なパートナーシップの促進を図っています。具体的には、インフルエンサー向けのプロダクトギフティング機能が強化され、ブランド側の作業がさらにシンプルになりました。また、リファラル機能にはキャッシュリワードが導入され、インセンティブ設計が容易になりました。
さらに、パートナーシップの経験を深めるために、「Partnerships Experience (iPX)」というイベントの開催も発表され、2025年6月にテキサス州オースティンで開かれる予定です。このイベントでは、著名な著者であるジェームズ・クリア氏が登壇し、パートナーシップ戦略に関する洞察を提供します。
impact.comの革新的な取り組みは、マーケティングの未来におけるパートナーシップの重要性を一層高めています。消費者の信頼を勝ち取るためには、ブランドはただ宣伝するだけではなく、しっかりとした関係構築が求められるのです。今、マーケターたちはこの新たな潮流の中で成功を収めるために、クリエイターとパートナーシップを強化することが急務となっています。今後もimpact.comの活動から目が離せません。