名古屋での新たな試み、バディプログラム
愛知県名古屋市に拠点を置く認定NPO法人LivEQuality HUBが、一般社団法人We are Buddiesと協力して、シングルマザー家庭のお子さん向けの「バディプログラム」を2024年4月に開始しました。このプログラムは、保護者ではない大人との関わりを通じて、子どもたちが心の孤立を防ぐことを目的としています。
バディプログラムの概要
バディプログラムは、5歳から18歳の子どもと大人ボランティアがペアを組む活動です。月に2回、1〜2年間にわたり、一緒に遊んだり、話をすることで、フラットな信頼関係を築いていきます。これにより、保護者以外の大人と関わることができ、子どもたちの心の孤立感を軽減することが期待されています。We are Buddiesは、東京都や群馬県、長野県でこれまでに約150組のバディを誕生させてきました。
背景と目的
LivEQuality HUBでは、シングルマザー家庭の支援に力を入れており、困難を抱える家庭に「快適な住まい」と「安心できる繋がり」を提供しています。その支援を通じて、特に外国にルーツを持つ世帯の子どもたちが抱えるコミュニケーションの課題を解決するため、「大人とのナナメの関係性」が重要だと考えました。地域の大人と子どもたちをつなげる仕組みを作りたいという思いから、We are Buddiesとの連携に至ったのです。
プロジェクトの進行
本プログラムは、公益財団法人日本フィランソロピック財団の助成を受け、2024年4月から本格的にスタートしました。LivEQuality HUBの支援を受ける家庭に対して、We are Buddiesからトレーニングを受けたボランティアがマッチングされ、実際に信頼関係を築くための伴走支援が行われます。プログラム開始から約半年で、4組のバディが誕生し、すでに活動を開始しています。
報告会と地域の反響
2024年10月には、We are Buddiesとの共催で活動報告会が開催され、多くの地域の方々が参加しました。イベントでは、バディの活動内容やエピソードの共有が行われ、参加者からは「地域でできることを知った」「保護者ではない大人だからこそできることに気づいた」といった声が寄せられました。これにより、地域の意識向上にもつながったと言えます。
未来に向けて
LivEQuality HUBは、今後もシングルマザー家庭のお子さんたちにより多くの支援を提供し、このバディプログラムを拡張していくことを目指しています。また、地域の大人たちとのさらなる連携を図り、子どもたちの心に温かな光を灯す活動を続けていく予定です。子どもたちの未来を明るく照らすための取り組みに、多くの声援が寄せられることでしょう。
この取り組みは、単なる支援活動ではなく、子どもたちの人生を豊かにするための大切な一歩です。地域が一体となって、子どもたちを支える温かいコミュニティの形成が期待されます。