JFEエンジニアリング、ゼロトラストアーキテクチャ導入の背景と展望
JFEエンジニアリング株式会社は、ネットワークセキュリティの強化を目指し、ネットワーク周辺の環境を見直す取り組みを進めています。東京・千代田区に本社を構える同社は、IT基盤の改革を進める中で、株式会社エクサとパートナーシップを結び、Cato Cloudという先進的なソリューションを導入しました。
この取り組みの中心には、働き方改革とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進があります。JFEエンジニアリングは、以下の2つの方向性を掲げています。
1.
リモートワークの促進: 働く場所の自由を拡大し、モバイルデバイスの利用を増やすこと。これにより、社員がどこにいても業務を行える環境を構築します。
2.
俊敏性・柔軟性・拡張性の追求: クラウド基盤やサービスを駆使し、迅速にビジネスの変化に対応できる体制を整えること。
これらの方針を実現するために、セキュリティの強化が不可欠です。JFEエンジニアリングは、ゼロトラストアーキテクチャの導入を進めています。このアプローチにより、信頼性の高いネットワーク環境を構築し、不正アクセスのリスクを低減させることが目的です。
現在の取り組みと課題
JFEエンジニアリングのゼロトラストアーキテクチャの導入は、5つのステップに分けて行われています。これまでに、ID管理やデバイス統制が進められ、今後はネットワークの最適化やセキュリティの拡張が目指されています。しかし、ネットワークの複雑さや、DX推進によるトラフィック増加は大きな課題です。これを解決するために、Cato Cloudが導入されました。
Cato CloudはSASE(セキュアアクセスサービスエッジ)ソリューションとして、セキュリティサービスを場所に依存せずに適用できるため、JFEエンジニアリングにとって理想的な選択といえます。
導入後の成果と展望
Cato Cloudの導入により、JFEエンジニアリングはクラウドシステムとオンプレミスシステムの高速接続を実現しました。また、ネットワーク接続が容易になり、新たな事業拠点の設立も速やかに行えるようになりました。この結果、俊敏性が向上し、ITセキュリティ事故のリスクも低減される展望です。
企業概要
JFEエンジニアリング株式会社
- - 設立: 2003年4月
- - 資本金: 100億円
- - 事業内容: 社会インフラやエネルギー分野を中心としたエンジニアリングサービスを提供。
ホームページ
株式会社エクサ
- - 設立: 1987年10月
- - 資本金: 12億5,000万円
- - 事業内容: DX推進を支援するITサービスを提供。
ホームページ
JFEエンジニアリングの取り組みは、今後のITセキュリティの新たなスタンダードを示す一例となるでしょう。これらの進展は、企業のデジタル変革に寄与し、より安全で効率的な業務環境の構築に貢献することが期待されます。