鉄道業界が一致団結、暴力行為防止へ向けた取り組み
2025年7月11日、鉄道業界の各種事業者は、駅や列車内での暴力行為を防止するための啓発キャンペーンを開始します。このキャンペーンの一環として、ポスター『カッとなっても STOP!暴力』が、全国の鉄道運営会社の駅構内や列車内に掲出されることが決定しました。
日本民営鉄道協会、JR各社(北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州)、さらには札幌市交通局や東京都交通局など、計91の鉄道事業者が参加し、連携してこの取り組みを進めます。
暴力行為の防止を目指して
このキャンペーンは、鉄道係員に対する暴力や、乗客同士のトラブルによる暴力行為を抑制することを目的としています。最近の調査によれば、駅や車両内でのトラブルが増加しており、安全に鉄道を利用するための環境づくりが求められています。
ポスターは、感情が高まって「カッ」とした瞬間を切り取り、その瞬間に暴力行為が生じる可能性があることを訴える内容になっており、メッセージには「STOP!暴力」との呼びかけが添えられていることが特徴です。
このメッセージを通じて、すべての利用者に対し、暴力行為の発生は許されないものであることを理解してもらう狙いがあります。
具体的な掲出期間と枚数
ポスターは2025年7月11日から9月10日までの間、約2か月間掲出されることが予定されています。掲出枚数も圧巻で、駅構内では約5,100枚、列車内では約51,000枚が使用される予定です。また、ポスターに加えてデジタルサイネージでも啓発メッセージが流れることになっています。
警察庁と国土交通省の後援
この取り組みは、警察庁および国土交通省からの後援を受けて進められています。安全を確保し、利用者が安心して移動できる環境づくりを進めていくために、政府機関もバックアップしていることは心強い限りです。
幅広い世代の利用者へのアプローチ
このキャンペーンは、広い世代に向けてメッセージを発信し、普段から鉄道を利用するすべての方に暴力行為の防止を促す重要な機会です。多くの人々が利用する空間において、より良い環境を整えるためには、利用者一人ひとりの理解と協力が必要です。
未来の鉄道利用が、より安全で快適なものとなることを願いつつ、今後の状況に注目していきましょう。