日本初の飲食特化型クラウドファンディングプロジェクト発表

株式会社キッチンスターターは、2015年7月1日に新しい飲食特化型クラウドファンディングサービス「キッチンスターター」を発表しました。このサービスは日本初の試みで、飲食店や生産者がアイデアをリサーチし、固定客や初期顧客を確保することを支援する仕組みを提供しています。クラウドファンディングによる資金調達も可能で、サービス開始は2015年7月を予定しています。

第一弾プロジェクト：京都CHOCOLABO

最初のプロジェクトとして発表されたのが、「京都CHOCOLABO（ショコラボ）」です。このショコラ工房では、知的障がい者の雇用促進と労働環境の改善を目的としており、特にショコラ製作において快適な作業環境を提供します。温度や湿度が調整された作業場は、刃物を使用しないため、作業者は安心して職務に励むことができるのです。

「CHOCOLABO」は、知的障がいをもつ方の自立を支援するために設立され、親たちが抱える不安を少しでも軽減することを目指しています。プロジェクトを手掛けるのは、大阪・心斎橋に拠点を置く人気フレンチレストラン「ル・クロ」のオーナーシェフ、黒岩功氏。彼の経験と技術を生かし、「美味しい」「安全」「楽しい」ショコラ作りを実現します。

ショコラ工房の位置は、京都市下京区の「食べものと暮らす場所KYOCA」内で、開店が待ち望まれています。

第二弾プロジェクト：NARAMACHI Guest House

次に発表されたのが、「NARAMACHI Guest House」プロジェクトです。奈良市の中心にある青田家は、築160年の歴史を持つ醤油蔵であり、奈良市の指定文化財にも指定されています。このプロジェクトでは、個人邸のこれまでの非公開状態を解消し、ゲストハウスとレストランを兼ね備えた新しい空間へと生まれ変わらせます。

実施を手掛けるのは、東京で多くの飲食店をプロデュースした実績を持つ株式会社easygoingの代表、濱野浩一氏。彼のノウハウを活かし、奈良町の魅力を引き出した国際交流の拠点としての役割も果たすことが期待されています。2020年のオリンピックを通じて増加する訪日外国人の受け入れも視野に入れています。

株式会社キッチンスターターについて

キッチンスターターは、東京都港区に本社を置き、2015年に設立されました。代表は渡辺浩志氏で、ウェブサイトも用意されています。今後のプロジェクトにおいて、飲食業界を支援する画期的な取り組みが期待されています。

このように、キッチンスターターは飲食業界の新たな可能性を切り開くために挑戦しており、2つのプロジェクトはその第一歩となります。今後の展開にも注目が集まります。