三菱重工、英国サイズウェルC原子力発電所向けポンプを受注
三菱重工業株式会社がこのたび、英国のトリリアム・フロー・テクノロジーズ社(以下、トリリアム社)から、サイズウェルC原子力発電所1、2号機向けに5機種34台のポンプを受注しました。サイズウェルC原発は320万kWの出力を主体とした欧州加圧水型炉(EPR)で、ヒンクリーポイントC原発と同一設計で建設される予定です。
サイズウェルC原発について
サイズウェルC原子力発電所は、英国のエネルギー需要を支える重要な電源として期待されています。このプロジェクトは、EDFエナジーの傘下にあるニュークリア・ニュービルド社によって運営され、環境への配慮とエネルギー効率が追求されています。同発電所では、最新技術を駆使して安全性を確保し、安定的な電力供給を目指しています。
受注内容の詳細
三菱重工が受注したポンプは、安全系海水ポンプ、非安全系海水ポンプ、所内用水ポンプ、スプリンクラー用消火水ポンプ、使用済燃料プール用水張りポンプの5機種です。これらは当社が設計・製作を担当し、トリリアム社を通じてサイズウェルC原発に納品されます。ポンプはすべて規定された試験を経て、確実に運用可能な状態で提供される予定です。
トリリアム社との協力
トリリアム社は、このプロジェクトにおいて重要な役割を担っています。プロジェクト全体の管理、モーターの調達、工場試験、現地での据付指導を担当し、三菱重工との連携を強化しています。これにより、円滑な工事進行が期待され、納期内の完工が可能になるでしょう。
三菱重工業の取り組み
三菱重工は、国内外の原子力市場に対する価値ある提案を行い、安全で安定した原子力発電の運用に貢献していく方針です。特に加圧水型原子力発電プラント(PWR)のリーディングカンパニーとして、その技術力を活かし、世界中のエネルギー供給の安全性を向上させることを目的としています。
結論
この受注は、三菱重工が原子力分野における存在感をさらに強化する契機となり、今後のプロジェクトに寄与することが期待されます。原子力発電所の安定した運営は、持続可能な未来の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。今後の動向に注目です。