船橋市で開催されるLGBTQテーマのブックフェア
千葉県船橋市の西図書館では、2024年8月1日から8月31日までの間、特別なブックフェア「キミイロって何色?〜消えない虹をキャンバスに〜」が行われます。このイベントは、認定NPO法人JASH(ジャッシュ)と学生ボランティアたちの協力によって開催され、LGBTQやジェンダーに関連する書籍を紹介する機会となります。
学生ボランティアが魅力を伝える
このブックフェアの特徴は、学生ボランティアたちが全ての企画や選書、展示準備を手がけている点です。彼らはLGBTQやジェンダーの理解を深めるために、選んだ本を通じて自身の思いや考えを市民と共有しようとしています。昨年の中高大生の交流会では、多くの若者たちが「LGBTQ」という言葉を知っており、彼らの柔軟な思考が変化する社会を象徴しています。
新たな価値観の発信
このブックフェアは、ただ本を展示するだけではなく、自分自身を見つめ直すきっかけを提供します。「自分らしさ」とは何か、そして「君らしさ」とは何かを、参加者がともに考えられる場なのです。学生たちは、セクシュアリティや性の健康をテーマにした書籍を通じて、心のキャンバスに消えない虹を描くような体験を作り出しています。
地域社会とのつながり
船橋市は、LGBTQの啓発やダイバーシティ推進に力を入れる地域です。市では、パートナーシップ宣誓制度の制定や講座の開催を行っており、これが学生ボランティアの活動に素晴らしい舞台を提供しています。JASHの活動と船橋市の協働によって、このブックフェアが実現しました。地域のリーダーとして、若い世代が性に関する知識を共有し、安心して話せる場を作り出すことは他に類を見ない取り組みです。
第2回ブックフェアの期待
今年のブックフェアは、昨年の成功を受けて開催されるもので、参加学生の数も増加しています。展示場所も拡大され、西図書館だけでなく、10月には東図書館でも展示が予定されており、さらに多くの市民に手に取ってもらえるチャンスが広がっています。
学生たちが手作りで作り上げたこのイベントは、単なる展示にとどまらず、性についての議論を促す重要な試みでもあります。参加者が自分の「キミイロ」を見つけるための一歩となることを願って活動しています。
JASHの背景
認定NPO法人JASHは、2013年に設立され、2023年には認定NPO法人となりました。この団体は、LGBTQに特化した活動だけでなく、「性の健康」に関しても幅広く取り組んでいる点が特徴です。性に関するポジティブな意識の醸成を目指し、定期的に交流会や市民講座を開催しています。このような活動が、多様性の理解と活用を進める重要な推進力となっています。
このブックフェアは、学生たちの未来への道を開拓し、社会に新たな価値観をもたらす機会として大きく期待されます。皆さんもぜひお立ち寄りください!