漢字を楽しむ新しい方式
京都市に位置する漢字ミュージアムでは、この度、ユニークな企画展「かぶる漢字 -WEARABLE KANJI-」が開催されます。この展示は5月20日から9月28日までの期間、漢字に特化した内容で構成されており、訪れる人々が漢字を身近に感じながら、その正しい使い分けについて学ぶことができます。
展示内容の特徴
本展示のコンセプトは「かぶる、感じる、身に付ける」。異字同訓の漢字を題材にした133の例が紹介されており、キャップやベースボールシャツといった普段使いのアイテムを通じて、楽しく漢字の使い分けを身につけることができます。たとえば、「はかる」という言葉一つを取り上げても、そこには「図」「計」「測」「量」など、いくつもの漢字が存在します。それぞれの漢字が持つ意味や使うシチュエーションは異なりますが、視覚的にそれらを体験することで、理解が深まります。
有識者による映像解説も
さらに、文化庁の主任国語調査官である武田康宏氏と、漢字ミュージアムの館長である阿辻哲次氏による映像解説も用意されています。彼らは異字同訓にまつわる重要なポイントや展示の見どころを解説しており、来場者はそちらを参考にすることで、さらに深く漢字に対する理解を得ることができます。
「異字同訓かぶと」の無料配布
加えて、展示で取り上げられる漢字をもとにした折り紙「異字同訓かぶと」も無料配布されます。このかぶとは、折り方を覚えれば実際にかぶれる兜の形となり、子供たちを中心に盛り上がること間違いなしです。ただし、数量に限りがあるため、早めに訪れることをお勧めします。
漢字ミュージアムの魅力
漢字ミュージアムは、日本で初めての漢字に特化した博物館です。1階には、漢字の歴史を学べる展示が充実しており、今年の漢字が大きく掲示されるほか、長さ30メートルにも及ぶ「漢字歴史絵巻」や、高さ8メートルの「漢字5万字タワー」など、多様な展示が見どころです。
2階には、20以上の展示ブースが設けられ、タッチパネルを使ったゲームやマグネットボードを通じて、参加者が手を動かしながら楽しめるようになっています。また、図書館エリアには日本語や漢字に関する約5000冊の本が揃っており、来館者は自由に閲覧することができます。
施設の基本情報
- - 開館時間: 9:30~17:00(最終入館は16:30まで)
- - 休館日: 月曜日(祝日に当たる場合は翌平日に振り替え)
- - 所在地: 〒605-0074 京都市東山区祇園町南側551番地
- - アクセス:
- 京阪本線祇園四条駅から徒歩5分
- 阪急京都線京都河原町駅から徒歩8分
- 地下鉄東西線東山駅から徒歩10分
- 京都市バス祇園すぐ
- - TEL: 75-757-8686(休館日を除く9:30~17:00)
入館料金は一般800円、学生500円、小中学生300円と手頃な価格であり、小中高生がいるファミリーにも優しい料金設定です。漢字を楽しく学べるこの企画展、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。