沖縄県浦添市にて「ユビーメディカルナビ生成AI」の導入が開始
沖縄県浦添市に位置する社会医療法人仁愛会の浦添総合病院が、「ユビーメディカルナビ 生成AI」を沖縄県で初めて試験導入し、医療現場での活用が開始されました。この生成AIは、Ubie株式会社が提供するもので、医療従事者の業務効率を高め、患者中心のより質の高い医療サービスを実現することを目指しています。
背景と導入目的
政府が施行する「医師の働き方改革」により、医師の残業時間に制限が設けられるなど、医療機関は業務を効率化する必要に迫られています。これにより、各医療機関ではタスクシフトやデジタルトランスフォーメーション(DX)が推進されており、その一環としてUbieはこれまでにも問診業務効率化のための「ユビーAI問診」などを提供してきました。
特に、高度急性期病院である浦添総合病院は、急性期における看護師不足という課題に直面しており、病院全体の業務効率化を図り、医療従事者が本来の業務に集中できる環境を整えるために「ユビーメディカルナビ 生成AI」の導入を決定しました。
「ユビーメディカルナビ 生成AI」とは
「ユビーメディカルナビ 生成AI」には、文章の生成・要約はもちろん、音声認識や画像認識機能も備わっています。この技術を用いることで、看護師や医師が行う退院サマリーの作成や、カンファレンス議事録の作成などが効率化され、業務の負担を軽減することができます。
特記すべきは、院内データが外部で処理されず、医療現場の安全が確保される点です。このサービスは医療機関向けのパッケージも展開しており、未導入の病院でも使用できるため、幅広く活用されることが期待されています。
データ活用の状況
導入当初、浦添総合病院では2病棟からの運用を開始し、3ヶ月目には全病棟に拡大しました。現在は月間約250件の退院サマリーが生成AIによって効率的に作成されています。従来30分以上かかっていたサマリー作成が、生成AIの活用により5分以内に短縮された効果も報告されています。今後は音声認識を活用した患者への病状説明記録や、さらなる業務における効率化が検討されています。
業務改善の目標
- - 医師向け: 診療情報提供書や退院サマリーの作成を効率化。
- - 看護師向け: 退院サマリーや患者面談記録を簡素化し、業務の軽減を図ります。
医療従事者の声
病院長の伊志嶺朝成氏は、急性期病院における看護師不足は全国的な課題であり、労働環境の改善が急務であると強調しました。医療現場での業務効率化を進めることで、看護師が患者に寄り添う時間を増やし、質の高い医療を提供することを期待しています。また、将来的には医師、リハビリスタッフ、薬剤師など、多職種にわたる幅広い活用も目指しているとのことです。
お問い合わせ
「ユビーメディカルナビ 生成AI」に関する詳細情報や導入を検討している医療機関からの問い合わせについては、企業公式サイトやお問い合わせフォームから可能です。さらなる業務効率化と質の高い医療サービスの実現を一緒に目指していきましょう。
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Ubie株式会社は、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」というミッションのもと、医療分野におけるイノベーションを続けています。今後の展開にも期待が寄せられています。