核廃絶を訴え
2025-02-21 10:17:23

核兵器のない未来を願う「Hibakusha Dialogue」が始動

核兵器のない未来を願う「Hibakusha Dialogue」が始動



2024年2月14日、東京都新宿区のパルシステム連合会本部で、被爆者と次世代の代表が集まり、「Hibakusha Dialogue」(ヒバクシャ・ダイアログ)と題したイベントが開催されました。このイベントは、長崎で被爆した福島富子さんとノーベル平和賞受賞式に同行した浅野英男さんによる証言を通じて「核兵器のない世界」の重要性を確認する場となりました。

被爆者の声が未来を変える



この日のイベントには、会場に28人、オンライン参加者83人を合わせた合計111人が参加。福島さんは、生後6か月の時に長崎で被爆した自身の経験から、家族との離別の苦しみを語りました。彼女は4歳の時、被爆者であることを隠すために叔母の元に預けられたと振り返ります。「母が久しぶりに再会した私を見て泣き崩れる姿を見て、私は誰だろうと考えました。あの瞬間の記憶は、私が子どもを持つことで強く心に残っています。」と述べています。

福島さんは、高校卒業後に被爆者であることを悟り、34歳で組織に参加。彼女は、福島原発事故の被害者と出会ったことから声を上げる重要性を感じ、核廃絶の活動を始めました。「被爆がなければ、私たち家族の悲しみや差別もなかった。もう誰にも同じ思いをさせないため、私はこの闘いを続けます。」と力強く語ります。

ノーベル平和賞授賞式とその意義



浅野さんは、ノーベル平和賞授賞式に参加し、その模様を参加者に伝えました。オスロでの授賞式では、日本からの訪問団が折り鶴を用いた Ceremonyを行い、現地の人々と心を通わせる瞬間もあったといいます。「核兵器の非人道性を伝えるため、私たちの声が必要です。」と語る浅野さんの言葉から、多くの参加者が感銘を受けました。

世界が核兵器の問題に向き合う中、被爆者や次世代の声が受賞に繋がったことは、希望の象徴です。「核のタブー」が揺らぐ現代において、被爆者の草の根活動がどのように未来に影響を与えるのか、私たち一人一人が考える必要があります。

平和と核廃絶を願う声



イベントの中では、参加者が平和を願い町中を歩ったパレードも行われました。トーチを持つ参加者たちと共に、戦争のない世界を望む人々が連なり、その姿は圧巻でした。「私たちの思いが届くことを願っています。核がなくなる日を私たちの手で作り出すために。」と参加者の一人が語ると、その言葉に多くの賛同が寄せられました。

次世代へのメッセージ



「Hibakusha Dialogue」は、被爆者の声を次世代に届ける取り組みとして、今後も日本各地で定期的に開催されます。パルシステム連合会もこの活動を支援し、広めていくことを約束しています。2025年には国際協同組合年が控えており、より多くの人が核廃絶の重要性を認識し共感することが期待されています。

「あなたの街でも被爆者との対話を始めてみませんか?」という呼びかけに、全国の参加者たちが積極的に耳を傾け、行動に移すことが求められます。原爆の恐ろしさと平和の大切さを、次世代にどう引き継いでいくか。

この歴史的な日が、新たな未来の一歩となることを願ってやみません。


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会社情報

会社名
パルシステム生活協同組合連合会
住所
東京都新宿区大久保2-2-6ラクアス東新宿
電話番号
03-6233-7200

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