電通総研が新たな資金管理システムを発表
株式会社電通総研が、2025年6月17日(火)に新しい資金管理システム「Ci
X Treasury(サイクロス トレジャリー)」の提供を開始します。この製品は、企業の資金管理業務と財務業務を効率的に標準化し、資金の流動性や為替リスクを管理することを目的としています。特に、企業グループ全体の資金をリアルタイムで可視化することで、意思決定の迅速化を支援する役割を果たします。
背景
近年、企業のグローバル化やM&Aが進行し、事業の多角化が加速しています。一方で、地政学的リスクの高まりや為替相場の変動、サプライチェーンの混乱が企業の収益性や事業継続に影響を及ぼす可能性が増しています。このようなリスクに備えるべく、企業は資金管理を一層効率化し、迅速に対応する必要があります。
電通総研は、2018年に経費精算システム「CiX Expense」を開発し、それ以降も自動仕訳システムやワークフローシステム、グループ統合会計システムなどを提供してきました。これらの経験をもとに、「Ci
X Treasury」が誕生しました。
「Ci
X Treasury」の特徴
「Ci
X Treasury」は、エンタープライズ企業向けの資金管理システムであり、さまざまな特長を備えています。
1. 標準化・効率化
資金管理や財務業務の標準化を実現し、資金繰りや日次出納、流動性レポートの可視化を行います。特に、金融機関との取引履歴を一元管理し、有価証券に関する会計処理を自動化します。このことで、迅速な処理と透明性の向上を図ります。
2. ガバナンス強化
資金の集中管理を行い、各銀行のインターネットバンキングへのアクセスを一本化します。権限管理をきめ細かく行うことで、支払業務の統制が図れます。この柔軟性は、承認業務の集約にも対応します。
3. グループ全体のリスク可視化
グループ内の口座情報を一元管理し、資金の適正な配置を提案します。為替や金利のポジションを可視化することで、リスクへの対応力が高まります。
4. 柔軟性の高いライセンス体系
必要な機能のみを選択可能なライセンス体系を取り入れており、企業のニーズに合わせて柔軟に対応します。また、環境構築や運用サービスをワンストップで提供する「CiX PAS」も選択できます。
5. ノンプログラミングでの連携
自動仕訳システム「Ci
X Journalizer」を用いることで、周辺システムとの連携をノンプログラミングで簡単に実現します。これにより、システム間のマスタデータやデータ連携が効率化されます。
今後の展望
電通総研は、「CiX」シリーズの機能強化と拡充を進め、企業のグループ経営とDXを推進していく考えです。
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