アットホームの新たな取り組み
東京都大田区本社のアットホーム株式会社は、賃貸物件の申込みをオンラインで行えるシステム「スマート申込」において、2025年1月に新たに2社の家賃債務保証会社と提携したことを発表しました。この連携により、スマート申込の提携先は全56社となり、さらにサービスの向上が期待されています。
「スマート申込」とは?
「スマート申込」は、入居希望者が必要な情報を専用フォームに入力するだけで、スムーズに賃貸物件の入居申込ができるオンラインサービスです。このシステムは、申込者が入力した情報を家賃債務保証会社に迅速に連携し、審査をスピーディーに行える点が特徴です。これにより、不動産会社は手書きの入居申込書類をFaxや郵送でやり取りする必要がなくなり、業務の効率化が図られています。
新たな連携会社について
今回新たに提携したのは、株式会社Sumaplaとフォーシーズ株式会社の2社です。これにより、アットホームはさらに多くの家賃債務保証会社と連携し、住まい探しの際の消費者の利便性向上を目指します。特に、2020年からの民法改正により、連帯保証人に関連する新しいルールが導入され、消費者が保障を必要とするケースが増加していることを背景に、この連携の重要性が増しています。
進化する賃貸業界
アットホームの調査によると、賃貸取引の82.8%が家賃債務保証会社を利用していることが明らかになっています。しかし、多くの不動産会社は依然として伝統的な方法(Faxや郵送)でやり取りを行っており、そのため業務負担が増大しています。これに対処するために、アットホームは「スマート申込」を通じて、業務の効率化と審査の迅速化に取り組んでいます。
技術の活用
アットホームはまた、情報管理の面でも最新のテクノロジーを活用し、入居審査やデータ管理の効率化を進めています。これにより、加盟店からは申込受付業務がスムーズになったとの声が上がっており、実際に業務が楽になったとされています。デジタル化の波は不動産業界全体に広がりを見せており、アットホームはその中でも先駆者としての役割を果たしています。
未来への展望
アットホームは今後も全国のアットホーム加盟店に向けて、さらなるサービスの提供を行い、不動産業界の活性化とIT化、そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を目指します。オンライン申込システム「スマート申込」の導入により、入居希望者だけでなく、不動産会社にとっても使いやすいサービスを提供し、全体の業務効率を高めることで、賃貸市場全体の利便性向上を果たしていく計画です。
アットホームのこの取り組みは、賃貸業界の新たなスタンダードを築くための重要な一歩となるでしょう。