地盤・パネル点検システム「REMOKEN」実証の詳細
日本能率協会コンサルティング(JMAC)は、経済産業省の補助金を活用した新技術の導入により、産業インフラの安全性や効率性を向上させる取組を行っています。本記事では、特に日本グリーン電力開発株式会社が開発した地盤・パネル点検システム「REMOKEN」の実績について詳述します。
日本グリーン電力開発株式会社の取り組み
日本グリーン電力開発は、再生可能エネルギーの専業発電事業者として、東京に本社を置き、自社で発電所の開発から保守運営に至るまでを手掛けています。同社は、太陽光発電の保守点検において、目視を超える精度を持つ「REMOKEN」というシステムを開発しました。このシステムは、国の補助金を活用して実証され、2023年7月以降、他の事業者へも展開される予定です。
課題解決のための新技術
従来、地盤やパネルの点検は目視で行われており、障害物や天候により点検が困難な状況も多く存在しました。また、地盤点検のために必要な時間や、人による点検に依存することで、品質のばらつきが生じるという課題もありました。これらの問題に対し、「REMOKEN」はドローンとAIを駆使し、非接触かつ迅速な点検を実現します。
補助金で前進を果たす
開発を進める中で、必要な資金を捻出できず、実証検証が困難に直面していましたが、幸運にも適切な補助金を見つけ、申請を行った結果、採択され、このプロジェクトを進めることができました。補助金によりドローンの購入やシステム構築が実現し、技術実証を行うことができました。
「REMOKEN」の実証と効果
「REMOKEN」は、5つの発電所で実証テストが行われ、従来の目視点検と比較して高精度な結果を取得しました。新システムは、ホットスポットやクラスタ異常、さらには発電量に影響するパネルの汚れなど、目視では見逃されていた問題を検出可能にしました。
具体的な効果は次の通りです。
- - 地盤点検で約90%の省力化
- - パネル点検で約90%の省力化
- - レポート作成業務で約40%の省力化
これにより、作業効率が大幅に向上し、コスト削減が期待されています。
今後の展開
2023年5月から、同社が保安管理する太陽光発電所に順次「REMOKEN」を導入しています。また、リニューアブル・ジャパン株式会社と連携し、全国規模での取り組みも進めています。今後もAIの異常検出精度を向上させながら、補完機能の追加を検討し、より高品質な保安管理サービスを提供することを目指しています。
お問い合わせ先
「REMOKEN」やその他の取り組みに関する問い合わせは以下の連絡先にご連絡ください。
詳しい情報は公式ホームページで確認できます。
公式サイト
さらに、全国での他社事例については、JMACの公式サイトで紹介されています。
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