「しっかり食べチェック®プログラム」発表
味の素株式会社は、生活習慣の改善を目指す「しっかり食べチェック®プログラム」を発表しました。このプログラムは、従業員の健康増進をサポートするために開発されたもので、栄養バランスの取れた食事提供とアドバイスを通じて、健康的なライフスタイルを促進します。
プログラムの概要
「しっかり食べチェック®プログラム」は、主に栄養バランスを考慮した食事の提案、食事記録のアプリ、フィードバックの3つの要素から構成されています。具体的には、従業員に向けた「お手本食事」を提供し、その内容を記録するアプリを通じて、日々の食事を振り返ることができます。このシステムにより、従業員が自分自身の食生活を見直し、改善する手助けをしています。
また、提供される「お手本食事」は、日本の健康ガイドラインを参考にしており、栄養価の高い10種類の食品群を対象にした献立が選定されています。これには、低脂肪の肉、魚、および様々な野菜などが含まれており、摂取する食品の質を向上させることが狙いです。さらに、女子栄養大学との共同開発によるフィードバックシステムもあり、従業員が健康的な食生活を実現するために必要な情報が提供されます。
プログラム導入の背景
昨今、日本では少子高齢化の影響により、労働力人口が減少しています。このため、企業には従業員の健康を維持し、医療費を抑制するための取り組みが求められています。味の素株式会社もその一環として、健康経営アライアンスに参加し、企業全体での健康促進を目指しています。このプログラムは、特に不規則な勤務時間の従業員を対象にしており、健康的な食事の確保をサポートすることを目的としています。
プログラム試験結果
3ヶ月間にわたって、夜勤や営業職などの従業員を対象にした試験導入の結果、参加者の健康意識や食生活、運動習慣について改善が見られました。特に、「おいしく食事をする」という意識を持ちながら食事改善に取り組む姿勢が評価されました。これにより、健康的な食習慣が身につくことが期待されます。
新たに発表された「しっかり食べチェック®プログラム」は、社内での導入を経て、今後は様々な勤務形態の従業員に向けて展開される予定です。そして、プログラムの研究成果は、2025年の日本病態栄養学会で発表される計画です。
企業のビジョン
味の素は、2030年までに10億人の健康寿命を延ばすという壮大な目標を掲げています。「アミノサイエンス®」を基に、人々や社会、地球の健康を考えた商品の開発・提供を行い、より良い生活の実現を目指しています。
今後も、「しっかり食べチェック®プログラム」を通して企業全体の健康経営を進め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを続けていくことでしょう。