OKIエンジニアリングがCO2排出量をゼロにする新たな取り組み
OKIエンジニアリング(以下、OEG)は、試験評価サービスにおけるCO2排出量を2023年度末までに完全にゼロにすることを決定しました。この目標は、当初の計画よりも2年間早く実現することとなります。
再生可能エネルギーへの転換
OEGは、全事業拠点で使用する電力を再生可能エネルギーに切り替えることにより、試験評価サービスによって発生するCO2の排出をなくすことを目指しています。これにより、顧客のバリューチェーンにおけるCO2排出量の削減にも貢献します。
脱炭素のグローバルな展開
近年、企業の脱炭素化に向けた国際的な動きが盛んになっており、企業は自社だけでなくサプライヤーや製品の使用時にも関与する必要があります。OEGは2021年11月に、顧客からのCO2排出量に関する情報開示のリクエストに対応するため、「受託試験ごとのCO2排出量の情報を提供する開示サービス」を開始しました。
この新しい動きにより、OEGは2025年度を目標に全拠点の電力を再生可能エネルギーに順次切り替え、カーボンニュートラルを実現する「カーボンニュートラル・テストラボ」の計画も発表しています。
顧客ニーズの強まりを受けて
OEGは、CO2排出量に関する開示要求が増加していることを受けて、2023年度末までに全事業拠点の電力を再生可能エネルギーに切り替える計画を前倒ししました。この結果、試験評価サービスにおけるCO2排出量はゼロとなり、国際基準「GHGプロトコル」が定めるスコープ3カテゴリ1の排出量が削減されます。
次世代技術の開発
OEGは、次世代のパワー半導体や各種二次電池、EV・HVに搭載される機器の効率を高める技術に関わる試験評価サービスの開発も行っています。これにより、顧客のCO2削減を支援するとともに、電子部品や機器の信頼性向上を図ります。また、お客様の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に寄与する活動も行っていく方針です。
まとめと今後の展望
OEGの取り組みは、試験評価サービスの分野における環境保全の強化を意味しています。再生可能エネルギーへの移行とCO2排出量ゼロを達成することで、企業の持続可能性を高めるとともに、顧客のニーズにも応えられる体制を整えることを目指しています。これからの進展にも注目です。