シェアサイクルサービス『チャリチャリ』を運営するチャリチャリ株式会社は、福岡市を拠点に様々な地域活性化プロジェクトを展開しています。その一環として参加した「福岡よか街プロジェクト」が、スポーツ文化ツーリズムアワードで特別賞を受賞しました。このプロジェクトは、アビスパ福岡などの企業と連携し、サポーターや観戦客に向けた新しい取り組みを提案しています。
このプロジェクト名は「ホーム・アウェイ関係なく福岡を楽しもう!」であり、サッカーと地域リソース、ユーザー投稿の組み合わせを基にした街の賑わい創出を目指しています。評価されたポイントは、スポーツイベントに付随する「食」や「観光」の価値を見出し、サポーターの高いリピート率を期待できる点です。試合前後での行動変容を促すために、地域のバスやシェアサイクルと連携した特別なサービスを展開し、観戦を楽しむ環境を整えました。
『福岡よか街プロジェクト』は、アビスパ福岡のサポーターやアウェイチームのファンを対象に、サッカー観戦と観光を組み合わせた情報アプリ「ユニタビ」を通じて地域の魅力を発信します。このアプリでは、サポーターからの情報を集約し、地域の食文化などをユーザーの声で広める仕組みを設けました。これにより、サポーターの「行きたい」という意識を促進し、観光地巡りや地域の飲食店利用を促進しています。
また、クラブチームや関連企業が思いを一つにして地域経済活性化に取り組み、各地域での汎用性が高いという点でも評価されています。この新たな取り組みは、他の地域でも展開可能で、観光や文化振興に貢献することが期待されます。
「ユニタビ」アプリは、ナビタイムジャパンとぴあの共同開発によって生まれたもので、Jリーグ観戦を楽しむための情報を提供します。ユーザーは、ユニフォームを着用したまま街を巡り、観光名所や飲食店を楽しむことができる新しい体験を提供されています。
シェアサイクル『チャリチャリ』は、スマートフォンを使って簡単に利用できるサービスで、福岡では2018年よりスタートし、6年の間に累計3000万回以上の利用を記録しています。赤い自転車は1分当たりの料金で気軽に借りることができ、「ちょっとそこまで」のお出かけに最適です。このように『チャリチャリ』は、地域の交通手段として市民に愛されています。
このようなプロジェクトを通じて、シェアサイクルが福岡の地域活性化にどのように寄与するか、さらなる展開が期待されます。今後も、福岡よか街プロジェクトは地元の魅力を再発見し、観光や地域振興に貢献する新たな取り組みを続けていくことでしょう。