グッドデザイン金賞受賞！半導体製造装置とカメラの革新

2024年度グッドデザイン金賞受賞製品のご紹介

2024年度の「グッドデザイン金賞」において、革新的なデザインと技術が高く評価され、半導体製造装置やカメラなどが名を連ねました。特に注目すべきは、ナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」と半導体・電子部品製造装置シリーズ「Adastra」です。

ナノインプリント半導体製造装置「FPA-1200NZ2C」

この装置は、ナノメートル単位の微細回路パターンをウエハに転写する、世界初のナノインプリントリソグラフィ方式を採用しています。従来の投影露光方式と比較し、3次元構造の低コストな一括成型を実現し、製造プロセスの消費電力は驚くことに約90%も削減されています。この成果は、経済性とサステナビリティを同時に達成した重要なものであり、将来的な半導体産業の発展にも寄与することでしょう。

さらに、この装置は特殊なクリーンルーム環境でも高い操作性を維持しています。白と濃いグレーの配色は、イエローランプ下でも視認性が高く、操作パネルのデザインも非常に洗練されています。技術的な課題に応える形でデザインがなされており、その評価は非常に高いものです。

半導体・電子部品製造装置シリーズ「Adastra」

続いて、半導体・電子部品製造装置シリーズ「Adastra」を紹介します。このシリーズは、六角柱を基調とするモジュール構成が特長で、少量多品種生産や省スペース設計に対応し、作業負荷軽減も実現しています。技術と芸術の融合が体現されているこの装置は、その形状や機能からも大きな価値を生み出しています。

六角柱のデザインは、作業効率を最適化するために設計されており、デザインの精密度も高く評価されています。この装置が実現する多様な技術的課題の解決は業界全体における標準となる可能性があります。

その他の受賞製品

さらに、「2024年度グッドデザイン・ベスト100」にも選出された製品には、キヤノンのミラーレスカメラ「EOS R5 Mark II」や交換レンズ、超音波診断装置「Aplio me」など、計5件が含まれています。これらの製品もデザインの優位性が認められており、先進的な技術とユーザビリティを兼ね備えた魅力的なアイテムとなっています。

オンラインセミナーのご案内

キヤノンは、これらの受賞製品を中心にしたオンラインセミナー「Meet-up Canon Design 2024」を2024年12月3日（火）に開催する予定です。このセミナーでは、デザインの背景や開発者の視点から、その魅力を直接学ぶことができます。興味がある方には、申し込み方法が10月中に発表される予定です。