CAT-A-TACの新たな挑戦「こころ」の舞台
ダンスカンパニーCAT-A-TACが2024年11月3日と4日、東京都新宿区の神楽坂セッションハウスで、夏目漱石の晩年の名作『こころ』を無声劇という形で上演します。この公演は、個性的なアプローチで知られるカンパニーが、初めて文学作品に挑む特別な試みとなっています。
文学の世界を舞台に
「こころ」は、人間の心の奥深くに潜む愛、友情、罪、孤独といった普遍的なテーマを扱っています。これをCAT-A-TACは、コンテンポラリーダンスと見立ての表現を融合し、ほぼ無声劇で表現します。物語の進行に合わせた収録音楽が、演者の感情を際立たせ、観客に深い感動を届けることでしょう。特に、日常的な道具を用いて観客の想像力を刺激し、シンプルながらも印象的な視覚体験を創出します。
あらすじ
物語は明治末期の日本を舞台に、「私」と謎めいた「先生」との出会いから始まります。教えを受けながらも、孤独を抱える「先生」との関係は次第に複雑さを増し、彼の過去に秘められた闇が明らかになっていきます。「私」はそこで人間の心の深淵に触れ、孤独と葛藤に向き合うことになるのです。彼らのやり取りを通して、観客は内面的な真実の探求に呼ばれます。
バラエティ豊かなプロジェクト
CAT-A-TACは、主宰の藤田善宏を中心に、若手ダンサー、ミュージシャン、運動療育士といった多様な背景を持つメンバーから構成されています。このような多様性は、ジャンルにとらわれない独自のダンス劇を生み出す源となっており、子供から大人までを楽しませるプラットフォームとして機能しています。また、伝統芸能や異なるジャンルとのコラボレーションも積極的に行い、様々な文化背景を取り入れたアートを展開しています。
公演詳細
公演名:こころ
- - 日程:2024年11月3日 (日・祝) 〜 2024年11月4日 (月・祝)
- - 会場:神楽坂セッションハウス(東京都 新宿区 矢来町 158)
- - 出演者:藤田善宏、白石美徳、渡邉未有、泉谷摩耶、小林ゆい
スタッフ
- - 原作:夏目漱石
- - 脚色・演出・振付:藤田善宏
- - 音楽演奏:宮川悦子(フルート/篠笛)、竹前景子(ヴァイオリン)、東秋幸(ピアノ)
料金
- - 一般:3,500円
- - U-25:2,500円(25歳以下)
- - ※未就学児は入場不可、自由席(税込)
リンクは
こちらから確認できます。
まとめ
『こころ』を無音の舞台でどうやって再現するのか、CAT-A-TACの挑戦を見逃さないでください。文学とダンスの融合が生み出す新しいアートの形を、ぜひ劇場で体験してみてください。