豊中市が取り組む新たな働き方提案
豊中市(大阪府)は、アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)と連携し、女性やシニア向けの新たな働き方を模索する協働実証プロジェクトを開始します。参加するスタートアップ企業を募集しており、応募期間は5月18日(日)までです。このプロジェクトは、地域の社会課題を解決することを目的とし、自治体と民間がタッグを組むことによって、持続可能な発展を目指します。
プロジェクトの背景
豊中市は、早くから大阪都市圏の住宅都市としての地位を築き上げ、交通の便が非常に良い地域です。多様な大学があり、地域の教育機関とも連携した企画を進めています。「子育てしやすさNO.1」の行動指針のもと、地域の活性化や市民の生活の質向上を目指した施策に進んで取り組んでいます。今回のプロジェクトも、その一環として位置づけられています。
豊中市のスマートシティ化に向けた取り組みの一環として、地域の経済を活性化するための新しい働き方を模索することが、今後の地域発展には欠かせません。
プロジェクトの内容
今回の実証プロジェクトは、主に2つのテーマを設けています。1つ目は「女性・シニアと企業を繋ぐ新しい働き方」です。近年、女性や高齢者が多様な働き方を求める声が高まっていますが、特に地域における雇用機会は限られがちです。この課題に対処するため、働く意欲のある女性やシニアが、より容易に自分に合った働き方を見つけられる仕組みを構築することが目標です。具体的にはリモートワークやスポットワークなど、短時間の労働に対応したシステムを考案します。
2つ目のテーマは「高齢者のデジタル活用」です。高齢者向けの活動を振興する中で、地域に存在する多くのサービスやスポットの情報伝達の難しさが課題とされています。スマートフォンを利用して、情報をより魅力的に、かつ分かりやすく届けるためのアプリケーション開発を目指します。この取り組みを通じて、高齢者のデジタル技術活用を促進し、より多くの方々が地域活動に参加できるようになることが期待されています。
参加企業募集説明会の開催
これらの課題に興味を持ち、参加を希望する企業を対象に、5月12日(月)に豊中市内で説明会が開催されます。この説明会では、担当部署の職員に直接質問する貴重な機会が設けられています。参加希望の企業は早めにお申し込みください。
アーバン・イノベーション・ジャパンについて
アーバン・イノベーション・ジャパンは、日本全国の自治体が抱える様々な社会課題に対応するためのオープンイノベーションのプラットフォームです。スタートアップ企業との協働を通じて、社会課題の解決を図る試みを行っており、これまでに23の自治体にわたる成功事例が存在します。このプロジェクトによって、地域に新たな雇用機会が創出されることを期待しています。
豊中市が展開するこのプロジェクトは、地域に根ざした新たなビジネスモデルの構築と地域経済の再生につながる重要な取り組みと言えるでしょう。さまざまな企業や事業者の積極的な参加が待たれています。