共働き家庭の夏休み、子供の食事問題と時短サービスの活用実態

株式会社リクレが運営する「リーミー｜食べるを考えるWEBメディア」の調査によると、夏休み期間中の子供の食事準備は多くのママたちにとって大きな負担であることが明らかになりました。この調査は2024年4月12日から4月26日にかけて、共働き家庭208人を対象に実施されました。

調査の概要と目的

この調査は、共働き家庭において夏休み中の子供の食事準備がどのように行われているのか、その実態やママたちの悩みを明らかにすることを目的としています。夏休みという特別な期間において、子供たちの食事は単なる栄養補給以上の重要な意味を持ちますが、それと同時に準備にかかる負担も増えがちです。

学童保育が主流、子供の面倒はどうしている？

調査結果によると、夏休み中の子供の面倒を見る方法として、「学童保育」が圧倒的に多く（85件）を占めています。また、自ら勤務時間を調整する家庭（80件）や、祖父母や親戚に助けてもらう家庭（59件）も多く見られました。在宅で仕事をしている親たちは、子供との時間を大切にしつつバランスを取ることが求められています。

食事準備の悩み：メニューを考えることが最も負担

「夏休み中の子供の食事で感じる負担」に関しては、最も多くの保護者がメニューを考えることを挙げています（100件）。栄養バランスを考えること（35件）や、調理にかかる時間（27件）も、日常的に忙しい家庭の中では大きな課題となっています。このように、特にメニューの決定は大きなストレス源として浮き彫りになりました。

調理の手軽さが重視される

食事準備において、調理の手軽さ（117件）が重視されています。共働き家庭では、朝から晩まで忙しい日常を送るため、できるだけ短時間で食事を用意できることが求められているようです。また、栄養バランス（112件）や子供の好きなメニュー（100件）も重要視される中、経済的な負担にも配慮がなされています。

家族が協力する昼食準備

さらに、子供の昼食を準備するのは主に「ママ」であることが明らかになっています（172件）。しかし、最近では「パパ」や「祖父母」が手伝うケースも見られ、家庭内の役割分担が変わりつつあることがわかります。家族全体で協力し合う姿勢は、共働き家庭における育児や家事の負担を軽減させる一助となっています。

時間短縮のための宅配弁当・冷凍食品の活用

夏休み中に宅配弁当やミールキット、冷凍食品を活用した家庭は122件と、約6割に上ります。主な理由としては、「時短で済むため」が159件と最も多く、忙しい共働き家庭にとっては大変重宝されていることがうかがえます。ただし、「費用がかかる」ことから未利用の家庭もあり、価格とサービス内容のバランスを求める声が寄せられています。