日比谷から始まる光の街づくり
NTT株式会社はその歴史的な拠点である日比谷において、次世代情報通信基盤「IOWN」の実装を目指す新しいプロジェクトを立ち上げました。この取り組みの中心には、2031年に完成予定の「NTT日比谷タワー」があり、日比谷周辺の街づくりを通じて、持続可能な社会の実現に向けた価値を提供することが期待されています。
NTT日比谷タワーの概要
NTT日比谷タワーは東京都千代田区内幸町一丁目に位置し、地上48階、地下6階から成る約230メートルの高層ビルです。延床面積は約361,000㎡と、東京の中心において最大級のスケールを誇ります。オフィスや商業施設、産業支援施設が複合的に融合し、企業の新たなビジネスモデルやライフスタイルの実現に寄与します。
「光の街」づくりの背景と目的
日本は少子高齢化や気候変動、自然災害など多くの社会課題に直面しています。それに対処すべく、NTTは「IOWN」を活用し、従来の情報通信インフラを超えた次世代の社会構築を計画しています。これにより、効率的な業務の実現や環境の自動制御、災害予測といった複合的な解決策を提供することを目指します。
IOWNが提供する新しい価値
1.
新しいビジネス・イノベーション
IOWNの導入により、企業同士のリアルタイムなコラボレーションが可能になります。これによってビジネスの生産性向上を図るとともに、国境を越えた共創の場を提供します。
例えば、打合せでのアイデアを迅速に具体化し、オフィスワーカーのパフォーマンスを最大化する環境を整えます。
2.
新たなライフスタイル・エンターテイメント
NTT日比谷タワーの低層部には、大規模なアトリウム空間が設けられ、リアルとバーチャルが融合した体験型エンターテイメントの場が提供されます。巨大 LED ビジョンを用いたインタラクティブな体験は、企業の新商品発表やアート展示など多岐にわたるイベントに活用される予定です。
3.
超・低消費電力化によるサステナビリティ
本タワーでは、ZEB Readyなどの最先端エネルギー技術を駆使し、従来建物のエネルギー消費量を半分以下に抑えます。これにより、環境に優しい持続可能な社会の実現に貢献します。
NTTグループの取り組みと役割
NTTグループは、私たちの生活を一層豊かにするための技術開発を進めており、NTTアーバンソリューションズやNTT都市開発と連携して、次世代スマートシティの実現に向けて協働します。
未来への展望
日比谷周辺の「光の街」づくりは、NTTの技術力と共創の精神を基に、より持続可能で魅力的な未来の社会を目指します。2031年のタワー完成とともに、原点である日比谷から再び新たな価値を発信し、国内外に展開していくことが期待されます。