株式会社リネアがAWSで総合1位を獲得
株式会社リネアが、2025年8月25日に開催されたAWS主催の『ビジネスをグロースする生成AIコンテスト2025』で、見事に総合1位の金賞を受賞しました。リネアが提案したのは、生成AIを駆使した革新的な「GraphRAGによるサプライチェーンリスク分析システム」です。このシステムの高い評価が、今回の受賞につながりました。
受賞の背景と必要性
世界中で求められる「責任あるグローバルサプライチェーン」の実現。特に強制労働や児童労働といった人権問題は、企業のブランド価値に大きな影響を与えます。最近では、各国が人権デューデリジェンス(HRDD)の義務化を進める中、サプライチェーンの多層構造においては、情報収集やリスク評価が極めて困難になっています。この問題を解決するために、リネアはAWSの最新技術を活用した新しい仕組みの提案を行いました。
提案されたソリューションの詳細
新たに受賞対象となった「GraphRAGによるサプライチェーンリスク分析システム」は、AWSの技術、具体的にはAWS Neptune(グラフDB)とAWS Bedrock(生成AI)を使用して、企業間の複雑な関係を効率的に分析する仕組みです。以下にその特徴を紹介します。
高度なデータ分析
膨大な企業間取引データや関連するニュース情報をナレッジグラフ化し、ユーザーが自然言語で検索できる環境を提供します。これにより、利用者が求めている情報へのアクセスが格段に向上しました。
生成AIによる説明機能
サプライチェーンにおける潜在的なリスクを自然言語で解説し、意思決定をサポート。特に、リスクを直感的に理解できるように提示します。
高頻度なリスク評価
従来の調査に数か月かかるところを、最短4日に短縮。迅速にリスクを評価できる点が、企業の競争力を向上させる鍵となります。
可視化による透明性の向上
リスク源やその影響範囲をグラフで表示し、監査や説明責任を果たすための透明性が確保されます。これにより、企業はより安心してビジネスを進められるのです。
受賞に寄せたコメント
株式会社リネアの代表取締役社長、市川大介氏は、「このたびの受賞は、当社が培ってきたノウハウを活かした取り組みが評価されたものです。今後もお客様やパートナーとともに、責任あるグローバルサプライチェーンの実現に貢献してまいります」とコメントしています。
会社概要
株式会社リネア
リネアは、理論と実装、科学と現場の架け橋を目指し、各業界の課題解決に取り組んでいます。日本発の技術と現場経験を融合させ、現実世界に即したソリューションを提供することが、リネアの存在意義です。