東京都墨田区にあるiU(アイユー)は、沖縄県嘉手納町の建設会社「株式会社福地組」と連携し、学生向けハッカソン「iU サタデーハッカソン」を開催しました。
今回のハッカソンでは、福地組が抱える建設業界の課題を解決し、同社の事業を5年で倍増させるビジネスプランを学生たちが企画しました。高校生チームも特別参加し、合計11チームが最終プレゼンに臨み、最優秀企画を選出しました。
最優秀企画に輝いたのは、チーム「それっぽい」の柿澤映杜さん、関康さん、矢代美紗さんの「築シェア」です。「築シェア」は、建築資材の高騰という課題を解決するために、シェア買いと自動倉庫を組み合わせたプラットフォームです。建築資材のシェア買いは、近年需要が高まっているサービスですが、「築シェア」は、そこに自動倉庫という最新技術を取り入れることで、資材管理業務の効率化とコスト削減を実現するという革新的なアイデアです。
審査員からは、建築業界の課題に対する深い理解と、現実的な解決策が評価されました。柿澤さんは、「建築業界で活躍する審査員の方々から、着目した課題とその解決策をご評価いただけて大変嬉しいです。今回の経験を、今後の事業アイデア作りに活かしていきたいと思います。」と喜びを語りました。
福地組の福地一仁代表取締役社長は、「今回のハッカソンでは、地方の中小建設企業の未来戦略を考えるという自由度の高いテーマに挑戦しました。学生たちは、建設業界の新しい事業について、現実の課題や社会的意義をしっかりと押さえながら、ハイレベルな提案をしてくれました。iUで実践力を磨いてきた皆さん、今後の活躍を期待しています!」とコメントしました。
iUの中村伊知哉学長は、「今回も福地組の皆さまにお世話になりました。4年生対象ということで、様々な視点からの企画が出されていたと思います。なかでも、高校生の『建設業の専門職大学』を作るプランは素晴らしかった。iUは高校生や社会人など、様々な方に門戸を開けています。これからも、色々な経験・知識が融合し、イノベーションを生み出すコミュニティとして育てていきます。」と述べました。
iUは、「就職率0%・起業率100%」をテーマに、「学生全員起業」を目標としています。本学の学びの中核となる必修科目「イノベーションプロジェクト(通称:イノプロ)」では、120名以上のゲスト講師を招聘し、学生全員が起業プランを企画するアクティブ形式の授業を行っています。「サタデー・ハッカソン」は、イノプロの一環として、4年生を対象に実施されました。
「築シェア」は、学生たちの創意工夫と、現実社会の課題に対する熱い想いが生み出した、未来の建築業界を牽引する可能性を秘めたアイデアです。今後の発展が期待されます。