シスコとNTT東日本が提携
シスコシステムズ合同会社(以下シスコ)と東日本電信電話株式会社(以下NTT東日本)は、
中小企業向けITソリューションサービスの共同検討を行うため、業務提携契約を結びました。これにより、両社は中小企業が直面するさまざまな経営課題に対処し、成長を助けるための新しいサービスを開発します。
中小企業が直面する課題
日本の
中小企業は、ITの複雑性や人材不足、セキュリティ要件への対応など、多くの課題に苦しんでいます。
人材不足: IT専門知識を持つ人材が不足しており、高度な技術の導入が難しい状況です。
セキュリティのハードル: 大企業から求められるセキュリティ基準を満たすのが難しく、これがビジネスに影響を与えています。
複雑なネットワーク管理: サイバー脅威の増加によって、ネットワークの可視性と管理が重要視されています。
コストの制約: 限られた予算内で効果的なIT環境を実現するためには、コスト効率と柔軟性が必須です。
新しいサービス構想の概要
この構想では、
「つなぐだけでできるIT」を目指しています。具体的には、以下のような機能を提供する予定です。
1.
革新的な接続体験: ただ回線に接続するだけで、端末の状態を常時安全に保てる仕組みの提供。
2.
ネットワークの可視化: システムの状態をリアルタイムで把握し、問題が起こった際にはすぐに対応できるようにします。
3.
大企業基準のセキュリティ: 24時間365日の監視を通じて、中小企業も大企業に求められるようなセキュリティを実現します。
4.
透明性のある料金体系: 月額定額制を採用することで、予算管理が容易になります。
5.
スケーラビリティ: 企業の規模や業種に応じてカスタマイズが可能で、成長に応じて機能を拡張できる柔軟性があります。
実現に向けた取り組み
両社は、新サービスの実現に向けて
実証実験を行い、実際の中小企業での運用と効果を検証する計画を立てています。これにより、中小企業のデジタル変革を促進し、競争力を強化することが期待されています。
関係者のコメント
シスコの社長、濱田義之氏は、「ネットワークのオブザーバビリティ技術とセキュリティ強化により、中小企業でも手軽に大企業基準のIT環境を実現できるよう取り組む」と述べています。また、NTT東日本の星野理彰氏も「中小企業の課題に真摯に向き合い、地域社会の活性化に貢献したい」と強調しました。
この共同提携によって、シスコとNTT東日本は中小企業の成長を加速し、日本経済のさらなる活性化に寄与することを目指しています。