第7回 日本AED財団 Schoolフォーラム
学校での突然死をなくすための第7回日本AED財団のSchoolフォーラムが開催されます。このフォーラムは、教育現場における救命教育の重要性を訴え、教諭や教育関係者が一体となって「突然死ゼロ」を目指す取り組みを深化させることを目的としています。
フォーラムの趣旨と背景
学校で発生する児童生徒の死亡事故の大半が「突然死」に起因しています。そのため、文部科学省は『学校事故対応に関する指針』を策定し、心肺蘇生法やAEDの有効活用を推奨しています。この背景にあるのは、近年の学習指導要領の変更で、中高等学校の生徒が一次救命処置を実践的に身につけることが求められているからです。これにより、学校での急な事故や健康危機に迅速に対応できる環境を整えることが求められています。
特にさいたま市では、桐田明日香さんが駅伝練習中に突然倒れた事故を教訓に、「ASUKAモデル」という体育活動時の事故対応テキストが作成され、小学校から一貫した救命教育を促進しています。これにより、地域全体での救命意識が高まり、多くの事例で児童生徒がその知識を生かして命を救うことに成功しています。
フォーラムの内容について
フォーラムは2部構成になっています。第1部では、教諭による「救命教育」というテーマのもと、心肺蘇生法やAEDの使用に関する公開授業を行い、具体的な指導方法や実践例をシェアします。この授業を通じて、参加者は救命教育における実践的なスキルを身につける機会を得られます。
第2部では、医療・救急関係者、教育委員会、保護者、そして文部科学省の関係者が集まり、シンポジウムを開催します。ここでは「学校での突然死ゼロ」を実現するための取り組みについて議論し、意見交換を行います。教育現場が救命処置に関してどのように取り組むべきか、またその成果について深く探求します。
参加方法
このフォーラムは参加費が無料で、事前の申し込みが必要です。定員は200名となっており、申し込みは先着順で行われます。申し込み締め切りは2025年1月24日ですが、定員に達し次第、締め切りとなりますのでお早めのご登録をお勧めします。
また、簡単に申し込める方法として二次元コードからのアクセスも可能です。この機会を通じて、学校における救命教育の重要性を再認識し、多くの人々がその知識を身につけ、未来の命を守る取り組みを共に進めていきたいと考えています。全国の教育現場で、このような取り組みが広がることを期待します。