テックビズ、フリーランス専用メンタルヘルス相談窓口を開設
国内最大級のITフリーランス向けエージェントである株式会社テックビズが、2025年7月29日より、フリーランス向けのメンタルヘルス相談窓口を新たに設けることを発表しました。この取り組みは、フリーランスの58%がメンタル不調を経験し、7割以上が専門家への相談が難しいと感じているという実態を背景にしています。
メンタルヘルス支援の必要性
近年、働き方の多様化が進む中で、多くの人がフリーランスとしての道を選んでいます。しかし、フリーランスは雇用者と異なり、セーフティネットや福利厚生が整っていないことから、精神的・肉体的な健康に対するリスクが増大する傾向にあります。特に収入の不安や孤独感が、心身に悪影響を及ぼすケースが多いとされています。
テックビズが実施した調査によると、フリーランスの71.2%が専門家の相談をしにくい環境にあると感じていることが明らかになりました。このような背景から、同社はメンタルヘルス相談窓口を設立し、働くフリーランスの健康を支援するための包括的な環境を提供することを決定しました。
四段階のサポート体制
新設されるメンタルヘルス相談窓口では、4つの段階から成るサポート体制を構築しています。これにより、フリーランス一人ひとりのニーズに応じた最適な支援を実現します。
1.
セルフサポート:まずはオンラインで簡単に受けられるストレスチェックを実施します。年1回の健康診断にも、ストレスチェックの案内を組み込むことで自発的な利用を促進します。
2.
キャリア相談:フリーランス特有の悩みやキャリアに関しては、テックビズのキャリアコンサルタントが対応し、専門的なアドバイスを行います。
3.
カウンセリング:より詳細なサポートが必要な場合には、公認心理師がカウンセリングを提供し、心理的な課題の解決を目指します。
4.
専門医紹介:カウンセリング結果に基づき、必要に応じて産業医や精神科医への紹介を行い、専門的な治療が受けられるようにします。
すべてのサービスは、テックビズに登録し案件に参加しているフリーランスに対して無料で提供されます。これにより、フリーランスが心身の健康を維持しながら、安心して仕事に取り組むことができる環境が整えられます。
社会的意義とテックビズの目指す未来
テックビズは、フリーランスが主体的に働くための場と環境の提供をミッションとしています。収入の安定化や福利厚生の支援に加え、心の健康を支える取り組みは、その実現に向けた重要なステップです。同社は、フリーランスが持つ専門性や多様な経験を社会全体で活かすことが、日本経済の活性化に貢献する道だと捉えています。
株式会社テックビズの概要
テックビズは、「働き方を変え、世界を変えていく」をスローガンに掲げ、2019年に設立された企業です。本社は東京都渋谷区にあり、ITフリーランスと企業のマッチングサービスを提供しています。また、最近ではマーケティングや人事、財務経理といったビジネス職にもサービスを広げています。フリーランスとして働く方々のために、今後もさまざまな支援を続けていく予定です。