TOPPANホールディングス、CVCファンドへの出資を拡大
TOPPANホールディングス株式会社は、グループ会社であるTGVP(TOPPAN Global Venture Partners, Inc.)が運営するCVCファンド「TGVP Fund I, LP」への追加出資を決定しました。このファンドの規模は2025年3月末時点で約5200万米ドルに達する見込みです。
追加出資の背景と狙い
TOPPANホールディングスは2016年からスタートアップ企業への投資を開始し、60社以上の国内外有望ベンチャー企業との業務提携を実現してきました。企業の中期経営計画には「DX(デジタルトランスフォーメーション)とSX(サステナビリティトランスフォーメーション)による社会課題解決のリーディングカンパニーを目指す」というビジョンが掲げられています。このビジョンを実現するため、スタートアップ企業との協業を通じた事業推進が重要視されています。
2022年には、海外での投資活動を強化することを目的にTGVPファンドが設立されました。シリコンバレーでの約20年の投資経験を持つパートナーメンバーと、各分野での専門性を持つTOPPANのメンバーが結集し、現地拠点での体制を強化してきました。
投資の方向性
TOPPANの方針として、新しい環境配慮型サービスやプロダクトの開発技術を持つ革新的な企業との連携が挙げられます。DXとSXを重点領域として、北米を中心に事業開発を推進しています。今回の新規LP(リミテッドパートナー)として株式会社海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)が参画することで、グループの事業開発がさらに加速すると期待されています。
JICTの役割
JICTは、DX事業等の海外展開拡大支援を決定しており、TOPPANの投資と事業開発に寄与する見込みです。これにより、さらに幅広い領域でのビジネスチャンスが生まれることでしょう。
まとめ
TOPPANホールディングスの本ファンドへの追加出資は、同社の海外での事業展開をより一層強化するものです。今後、スタートアップ企業との連携を通じた革新により、社会課題の解決に貢献するリーディングカンパニーとしての存在感を発揮していくことが期待されます。
ご興味がある方は、TGVPのウェブサイト(
TGVPウェブサイトへ)をご覧ください。