ASEANスポーツ育成ツアー
2024-12-11 14:20:16

ASEAN諸国とのスポーツ指導者育成を促進するスタディツアーが実施されました

ASEANスポーツ指導者育成スタディツアーの実施状況



独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)は、2023年10月30日から11月2日にかけて、ASEAN諸国および東ティモールを対象としたスポーツ指導者育成のスタディツアーを実施しました。このツアーは、令和6年度スポーツ庁委託事業「ポストスポーツ・フォー・トゥモロー推進事業(SFT)」の一環として行われ、各国のスポーツ政策立案者や指導者育成機関の関係者が招へいされました。

今回のイベントは、2023年9月にタイ・チェンマイで行われた第4回日ASEANスポーツ大臣会合における『チェンマイ宣言』を基にしています。この宣言では、2030年に向けた日ASEANのスポーツ協力の重要性が強調されており、特に「スポーツ指導者の育成」が優先事項として掲げられています。

ツアーの内容



スタディツアーでは、日本におけるスポーツ指導者育成の成功事例が紹介され、参加者は国内の指導者育成関連団体による講義を受けました。具体的には、スポーツ庁や日本スポーツ協会、国際協力機構(JICA)、日本オリンピック委員会(JOC)など多様な団体からの講師が登壇し、それぞれの組織が行うプログラムや取り組みについて詳しく説明しました。

更に、実際のスポーツ指導者養成講習会の視察など多岐にわたるプログラムが用意され、現場での実践的な指導法についての理解を深めることができました。特に取り入れられた「マイクロコーチング」のセッションでは、参加者自身が実際にコーチングを行うことで、理論だけでなく実践的なスキルも体験できました。

参加者の反響



ツアーに参加した各国の関係者は、さまざまな意見を交換し、国際的なネットワークの構築にも寄与しました。ブルネイからの参加者は「新しい取り組みに挑戦する意欲が高まった」と述べ、ASEAN事務局から参加したJoel Atienza氏は「今後のASEAN諸国の活動を支援したい」との意気込みを語りました。

今回のスタディツアーでは、スポーツ指導者育成システムを各国のニーズに応じて構築していくことが重要であることが再確認されました。特に、参加者は知識の伝達からアクティブラーニング形式への移行の重要性や、自国の文脈に即した柔軟な対応の必要性を認識した様子です。

最後に



今回の取組は、SFTのネットワークを利用し、多くの国内関係者が連携して行った初めての試みでもあり、相互の活動を理解する貴重な機会となりました。閉会時に出た参加者の声からは、ASEAN諸国同士のつながりの強さと、共同で取り組む姿勢が強く感じられました。今後もSFTはASEAN事務局と連携を強め、スポーツを通じた国際協力に努めて参ります。

SFTとは?



スポーツ・フォー・トゥモロー(SFT)は、スポーツを通じた国際交流と協力を推進し、開発途上国へのスポーツの価値を広めることを目的としています。日本はこの国際運動のリーダーとして、様々な取り組みを通じて世界の人々にスポーツの魅力を伝えていくことが期待されています。今回のスタディツアーを通じて、ASEAN各国との関係を深め、多様なスポーツの振興に寄与することを目指します。


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会社情報

会社名
独立行政法人日本スポーツ振興センター
住所
東京都新宿区霞ヶ丘町4₋1
電話番号
03-5410-9124

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