KAERUとtocotocoが手がける新たな福祉の形
KAERU株式会社(東京都中央区)は、障害者グループホームを展開するtocotoco株式会社(東京都千代田区)と業務提携を結びました。これにより、グループホームにおける金銭管理のキャッシュレス化を推進することになります。
キャッシュレス化の必要性
現在、障害者グループホームでの金銭管理は現金を用いた方法が主流です。これにより、日用品の購入や外出時の費用、医療費の支払いなどで、現金のやり取りが頻繁に行われています。しかし、この現金管理には多くのリスクが伴い、ミスや盗難の危険性があり、特に入居者の大切なお金を扱うには慎重さが求められます。また、金融機関の窓口の閉鎖や支店の統廃合が進む中で、現金の取り扱いや管理にかかる事務負担は増加の一途をたどっています。
一方で、社会全体がキャッシュレス化に向かう中で、障害を持つ人々が自立して地域社会で生活を続けるためには、金銭管理の仕組みを現金からより安全で効率的なものへと変えていくことが求められています。KAERUは、現代のニーズに即した金銭管理システムを提供することで、利用者の「買い物の自由の確保」や「支援者の事務負担軽減」を実現します。
提携の目的と期待される影響
双方の企業は、金銭管理のキャッシュレス化が入居者、家族、支援者の三者にとって安心できる環境を提供できると考えています。本提携の主な取り組みは以下の通りです。
1. 新規開設されるホームにおけるKAERUのキャッシュレス金銭管理の標準導入。
2. 既存のグループホームへの導入推進。
3. 支援者の現金取扱業務の削減による業務負担軽減。
4. 利用履歴の可視化を通じた透明性の向上。
5. ご家族が遠隔で残高や利用状況を把握できるシステムの実現。
両社はこれらの取り組みを通じて、現金に依存しない新しい金銭管理の仕組みを全国に広げることを目指しています。
障害者支援の未来へ向けて
KAERUは、加齢や障害により金銭管理が困難な人々にとって、安心して買い物ができる環境を提供することを目指しています。代表取締役の岡田氏は、「障害のある方が地域で自分らしく暮らすためには、金銭管理の支援が不可欠です。」と述べています。また、tocotocoの代表取締役、山本氏も「現場での時間と労力を、実際の支援に回せるようにすることが重要だ」と語っています。
この提携は、高齢者や障害者が安心して地域社会で生活を続けられるための重要な一歩です。今後、KAERUとtocotocoは、共に取り組むことで、福祉業界のスタンダードを変えていくことを目指しています。