ICT教材eboardのアクセシビリティ向上を目指す取り組み
NPO法人であるeboardは、あおぞら銀行からの寄付を受け、2024年度も引き続きICT教材eboardのアクセシビリティの改善に力を入れています。この取り組みは、教育においてさまざまな困難に直面している子どもたちに向けられた支援であり、学びやすい環境を提供するための重要なステップです。
あおぞら銀行の寄付プログラムについて
あおぞら銀行のマッチング寄付プログラムは、同銀行の役職員による個人からの寄付を募り、その寄付総額に応じて追加の寄付が行われる仕組みです。2024年度には、計10団体に総額1,940万円が寄付され、その一環としてeboardも支援を受けました。
このプログラムは、環境保全や次世代支援、地域コミュニティ支援、災害復興支援など、多岐にわたる社会貢献活動の一環として位置付けられています。eboardの活動は、特に「未来を担う次世代の支援」と「地域・コミュニティ支援」という領域において、まさにその目的に合致するものです。
ICT教材eboardとは
eboardが提供するICT教材は、約2,000本の映像授業と約10,000問のデジタルドリルから構成されており、主に公立学校やフリースクール、学習支援団体など11,000以上の教育現場で利用されています。
この教材は、経済的な理由や不登校、障害など、様々な背景を持つ子どもたちの学習機会を保障することを目的として開発されています。特に、ろう・難聴の子どもや外国につながる子、発達障害を持つ子どもたちを対象にした機能の改善に注力しています。
「やさしい字幕」プロジェクトの成果
2019年から2020年にかけて、多くの企業やボランティアの協力を得て実施された「やさしい字幕」プロジェクトでは、映像授業に約2,000本の字幕が付けられました。聴覚障害がある子どもや日本語支援が必要な外国につながる子どもたちにとって、この取り組みは非常に重要であり、国内で唯一の取り組みです。字幕は「やさしい日本語」の理念に基づき、文章の構造をシンプルにし、理解を助けるように設計されています。
今後の展望
NPO法人eboardは、あおぞら銀行からの寄付を活用し、ICT教材のさらなる「学びやすさ」を追求します。子どもたちがどんな状況にあっても、学ぶ意欲を持ち続けられるよう、アクセスを向上させることが求められています。
さらに、あおぞら銀行の職員によるボランティア活動も大きな力となっており、「やさしい字幕」プロジェクトにおいては、動画の字幕作成にご協力をいただきました。
我々は、どんな環境にいても学びたいという子どもたちの思いを支援し続け、「学びをあきらめない社会」を実現するために活動を続けていきます。今後のeboardの取り組みにも、ぜひご注目ください。