藝術と移動の掛け橋:ピースアートがマツダと手を組む
広島県に根ざした障がい者アート支援プロジェクト「ピースアート」が、同じく広島に本社を置くマツダ株式会社とコラボレーションを実現しました。このパートナーシップは、マツダが「The Valuable 500」に加盟する企業であり、障がい者アートの支援に積極的に参画する意思があることから生まれました。
鬼頭純平さんの個性が光るデザイン
ピースアートの登録作家の中から選ばれたのは、鬼頭純平さん。彼は常に人や動物、植物などを描いており、車をテーマにすることはあまりないのですが、今回の特別仕様車「MAZDA2 Sunlit Citrus」においては、彼のアートスタイルが見事に表現されています。作品は、南方の旅をイメージさせる明るい色合いと生き生きとしたデザインが特徴で、見る者に爽やかな印象を与えます。
ピースアートの理念
ピースアートは、障がい者が創作したアート作品を雑貨や文具として商品化し、その収益をアーティストに還元することで、アート活動や文化活動を支援するプロジェクトです。さらに、多くの人々にこのアートプロジェクトを知ってもらうため、企業との協力を活かしながら「原画展」などを通じて認知を広める取り組みも行っています。共助型社会の実現を目指し、障がい者の新たな生きがいと経済的自立を促進することが目的です。
鬼頭純平さんのバックグラウンド
鬼頭純平さんは1996年に広島県で生まれ、2歳の時に自閉症と診断された特異な感受性を持つアーティストです。彼は言葉での表現が難しい反面、絵を通して自己の感情や不快感を伝える能力に長けています。彼の作品は洗練された線と素早い描写が特徴であり、そのスタイルは見る者を惹きつけます。
これまでにも数々の賞を受賞し、特に2015年から2018年にわたっては広島市が主催するアートプログラムにおいて多くの栄誉を手にしました。個展では、観客から依頼を受けた際に似顔絵を描き、その笑顔をプレゼントするなど、地元での人気も高まっています。
特別なアートをプレゼント
このコラボレーションにあたり、鬼頭さんが制作したMAZDA2 特別仕様車「Sunlit Citrus」のイメージアートのデジタル版が、マツダニュースレターの登録特典として期間限定でプレゼントされます。情報登録を通じて、これからのマツダの最新情報やニュースレター登録者限定イベントのお知らせを受け取ることができます。
詳細は以下のリンクよりご確認ください。
デジタルアートプレゼントの詳細
結び
今回のピースアートとマツダのコラボレーションは、美と移動の融合、そして障がい者の日常を豊かにする新たな試みです。車のデザインにアートという新たな風を吹き込み、ピースアートの理念を広げていくことで、社会全体の意識を変えていくきっかけとなることが期待されます。芸術の力が、より多くの人々に届くことを願っています。