JRC、IFM社の全株式49%取得を完了
株式会社JRC(代表取締役社長:浜口 稔)は、2024年12月3日に、タイ王国のInternational Foundry Machinery Co., Ltd.(代表者:福吉 敦)の全株式49%を取得する手続きを完了したことを発表しました。これにより、JRCとIFMの連携がより強固なものになることが期待されています。さらに、IFM社の社名は2024年12月中旬をめどに『JRC IFM』に変更予定とのことです。
1. 株式取得の背景と目的
JRCは1961年の創業以来、主に屋外用ベルトコンベヤ部品の設計・製造・販売を行ってきましたが、ここ数年は製品提供だけでなくエンドユーザーの現場に入り込み、コンベヤ搬送設備の点検やメンテナンスサービスの提供に力を入れてきました。また、同社はコンベヤ事業の海外展開を重視し、特に東南アジア市場への進出を進めています。
一方で、IFMは鋳造業の総合商社として知られる株式会社ツチヨシ産業のタイ国内グループ会社であり、主に自動車や農業向けの鋳造業界に特化したシェルコアマシンの製造・販売・メンテナンスを行っているこの地域のリーダー企業です。今回の株式取得によって、JRCはIFMの持つ顧客基盤、設備、人員などを活用し、タイ及び東南アジアでのコンベヤビジネスの拡大を図る方針です。
2. IFM社の概要
- - 名称: International Foundry Machinery Co., Ltd.
- - 所在地: タイ王国 サムットプラカーン県
- - 代表者: 福吉 敦
- - 事業内容: シェルコアマシンの製造・販売・メンテナンス
- - 設立: 2005年4月19日
IFM社は、約20年にわたり日本で培った技術をタイに展開し、質の高いサービスを提供してきました。その豊富な経験とJRCのノウハウを組み合わせることで、新たな市場機会を創出し、双方のビジネスを成長させることが期待されています。
3. 今後の展望
JRCは、今回の株式取得が連結業績に与える影響は限定的であり、通期の予想には変更がないとしています。今後も同社は「発見を、発展へ」のスローガンのもと、顧客の課題を発見し、解決へと導くソリューションの提供を通じて、企業と社会全体を発展させる役割を果たしていく意向です。
この新たな一歩が、JRCとIFMの双方にとってどのような成果をもたらすのか、今後の動向に注目が集まります。